COPD肺高血圧には炎症、特にIL-6が関係するらしい
2009年 09月 07日
肺胞低酸素にトリガーされた肺動脈remodelingによるものが主なメカニズムと考えられ、proinflammatory cytokineとしてのIL-5、MCP-1、IL-1β、それとこれらの遺伝子多形型との関連を検討し、サイトカイン血中値と多形型G(–174)C IL-6、 C(−511)T IL-1β、A(−2518)G MCP-1 をCOPD患者と対照で比較。
Role for Interleukin-6 in COPD-Related Pulmonary Hypertension
CHEST September 2009 vol. 136 no. 3 678-687
ヒト肺動脈平滑筋細胞(PA-SMCs)をIL-6 messenger RNA assayを正常・低酸素状態で培養
肺高血圧を有する患者(平均肺動脈圧PAP ≥ 25 mm Hg)はPaO2が低く、血中IL-6が肺高血圧無しに比べ高い。肺機能、CTスコアで差がない。
血中IL-6は平均肺動脈圧と相関 (r = 0.39; p < 0.001) し、多段階ステップワイズ回帰分析を行ない、血中IL-6値が平均肺動脈圧の独立した因子と言うことが判明した。
IL-6 GG genotypeを有する患者では、他のgenotypeであるCGやCCに比べ、平均肺動脈圧が高く、肺高血圧が多く見られる (補正発図非, 4.32; 95% 信頼区間, 1.96 - 9.54)
低酸素4時間暴露後、 培養PA-SMCに、約2倍IL-6 messengerが見られる。
抗IL-6・・・関係と言えばリウマチ薬なのだが・・・
by internalmedicine | 2009-09-07 15:33 | 呼吸器系