肥満治療治験: フェンテルミン+トピナ

"phentermine"は、輸入業者により、ずいぶん扱われているようだ・・・動悸・血圧増加などを生じる交感神経緊張状態を生じるわけで、心血管系に良いはずもないのだが・・・

フェンフルラミン - フェンテルミンによる心臓弁膜症(N Engl J Med 1997; 337 : 581 - 8)・・・こういう報告もあり、麻薬及び向精神薬取締法施行令(昭和二十八年三月三十一日政令第五十七号)にて規制を受けている。phenterminを”フェンタミン”として、ミスリードし、”フェンテルミン”による各種有害情報をかいくぐろうとしているのか?単なる知識不足なのか?いずれにしても触法事項で、かつ、身体に影響大事項と思われる・

このフェンテルミン(phentermine)と、以前アルコール依存治療薬として紹介した、topiramate(Topamax)(アルコール依存治療薬 協和発酵キリン株式会社の薬品が抗酒的に効く 2007-10-10)の併用による体重減少効果


EQUIP (OB-302)
CONQUER (OB-303)

http://www.medpagetoday.com/PrimaryCare/Obesity/15899
phentemine+抗けいれん薬 topiramate併用にて、年37ポンド体重が減少


プラセボ対照化第III相試験 EQUIPにて、1200名超の合併症ありの肥満患者で、ランダム化、Qnexa
治験で、有意な体重減少 -14.7%平均(p<0.0001 vs プラセボ)が高用量で生じた。

ITT解析では平均体重は11%減少

第III相 COQUERでは、2487名の過体重・肥満(高血圧、高脂血症、2型糖尿病)患者では、フルドーズ(Phentermine 15mg/ topiramate 92mg)で、30ポンド減少



Vivus社としては、EQUIP、CONQUERトライアルの結果、FDAに今年末までに申請予定とのこと


いづれにせよ、適応制限が予想される・・・

by internalmedicine | 2009-09-10 11:12 | 糖尿病・肥満  

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