新型インフルエンザワクチンの効果・副作用など
2009年 09月 11日
緊急避難的に1回投与するか、量・反応の問題など・・・治験するにしても早く実行しなければならないのに・・・日本はのんびりしてますね。
2009 H1N1ワクチンは15μg 1回投与で、軽度―中等度ワクチン反応をもちimmunogenicに働く
Response after One Dose of a Monovalent Influenza A (H1N1) 2009 Vaccine — Preliminary Report
M.E. Greenberg and Others
www.nejm.org September 10, 2009 (10.1056/NEJMoa0907413)
2回投与予定の1回投与後の21日目のimmunogenicity(免疫発現性)と安全性の予備報告
240名、2群(<50 歳、 ≥50 歳)で、15μg、30μgHAを筋肉内投与
免疫発現性を1:40以上のHIアッセイの抗体価で評価
抗体価 1:40以上は、15-μgで、116/120(96.7%)、30-μgで112/120(93.3%)
死亡者なく、重篤な副事象、特定の利益性をそこなう副事象もない。
局所的深い事象(例. 注射部位圧痛、疼痛)が46.3%でみられ、全身症状(例. 頭痛)が45.0%でみられる。ほぼ全員が軽度から中等度
Trial of Influenza A (H1N1) 2009 Monovalent MF59-Adjuvanted Vaccine — Preliminary Report
T.W. Clark and Others
www.nejm.org September 10, 2009 (10.1056/NEJMoa0907650)
単一センター研究で、175名、18-50歳で、単価インフルエンザA/California/2009(H1N1)表面高原ワクチン
2倍量1回投与や投与間隔も評価しているので、わかりにくい、されにMF59-アジュバントと非アジュバントも検討に入っている
MF59アジュバントワクチン day 14、21のinterim anaysisにて、もっとも多い局所・全身副作用は注射部位の疼痛 70%、筋肉痛 42%
初回投与後38度を超えた報告が2例
geometric meanにて、抗体価は、1回投与を受けたものより、MF59アジュバントワクチン 7.5-μgを2回day 14にてもっとも高い(hemagglutination-inhibition assayでP=0.04、 microneutrralization assayでP<0.001)
抗体価をgeometric法で表現しMF59アジュバントワクチン2回の方が、1回投与よりday 14にて抗体高い(hemagglutination-inhibition assay P=0.04 、microneutralization assay P<0.001 )
MF59アジュバント・ワクチン投与21日までまでに、seroconvertion率は両assayで、76%、92%
で、2回投与受けた場合には、88→92%、92→96%となる (P=0.11 、 P=0.64)
累積抗体
by internalmedicine | 2009-09-11 15:48 | インフルエンザ