卵巣癌 multimarker test (OVA1)は感度良好: ただし、検診に利用するな

血液検査は、骨盤内腫瘍を、悪性腫瘍と良性腫瘍とに鑑別するため役立つとFDA

OVA1と呼ばれる、検査は、画像可視腫瘤診断に役立つ。Vermillionらが開発し、Quest Dagnosticsに独占契約。5つのバイオマーカー(transthyretin, apolipoprotein A1, β2-microglobulin, transferrin, CA-125 II cancer antigen)の免疫アッセイの総計によるもの

pivotal clinical studyでは、悪性腫瘍のタイプに依存し85-96%で、上皮腫瘍で感度が高い。
特異度は50%。
偽陰性率は低く、故に、不必要な手術を減らせるのではないかと期待が持てる。

開腹手術するまでは悪性かどうか判別困難な骨盤内腫瘍の診断の手助けになるのではないかと・・・

注意すべきは、決して、検診目的で使われるべき代物ではないということ!



日本で行われている、ポスト検診はあらゆる方面で、見逃しのリスク、過剰検査にともなうリスクを潜在性に持つことがしらされてないし、インフォームド・コンセント不十分である。あれを放置している厚生行政に疑問を感じざる得ない。


ところで、他のマルチマーカーとして、OvaSureと呼ばれるものがあり、FDAはこれに対して、Illegalな製品と述べている(http://www.medpagetoday.com/HematologyOncology/OtherCancers/11255

by internalmedicine | 2009-09-12 09:03 | がん  

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