メーカー主導研究はJAMAを嫌い、他雑誌に・・・統計処理第三者機関要求故・・・
2009年 09月 14日
ソース:http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/PRC/15929
Wager E, et al "Was JAMA's requirement for independent statistical analysis associated with a change in the number of industry-funded studies it published" PRC 2009.
JAMAといえば、医療政策にも影響をあたえる、impactの高いジャーナルである。
JAMA誌において、2005年、メーカースポンサートライアルではすべて独立した統計解析を要求されるはじめた。
だが、その後、ページにて出版されるトライアル数が有意に減少したと述べている。
何か隠したいものがあるが故に、JAMAに投稿しないのだろうと皮肉の一つでも・・・というのが調査者の意見のようだ。そして、さらに、研究を行った人以外の人たちに神のご加護がありますように・・・と、辛辣に、そのご都合主義を批判している。
JAMA以外の高インパクト雑誌、NEJMやThe Lancet誌も、同調しなければ、この傾向は続くだろうと・・・
Benjamin Djulbegovic(University of South Florida)によると、競合雑誌のNEJM、Lancetは、同時期にペーパー数が増えたと・・・
Djulbegovic らはPeer Review Congress誌でこの知見を報告。メーカーがJAMA誌をボイコットして売るのではないかという噂があることを述べている。
2002年7月1日から2008年6月31日(原文通り)までの、JAMAのpolicy発表前後3年前後の比較
メーカー基金、メーカー・サポート、ジョイント基金、非商用基金、非特定基金に分けて調査
JAMAのメーカー基金研究は26%有意な減少 (63% versus 37%, P=0.001)
一方、NEJMでは商用基金12%(44% versus 56%, P=0.02)、Lancetは10%増加 (45% to 55%, P=0.13)
3つのジャーナルとも非商用基金研究には差が見られなかった。
JAMAは、NEJMやThe Lancetに比べランダム化トライアルの有意な減少もみられた (P=0.02)
【臨床トライアル】半数以上登録違反、1.5割主要アウトカム不明登録・・・など一流雑誌でもやりたい放題 2009-09-02
by internalmedicine | 2009-09-14 09:05 | 医学
