不健康エコナ:特保決定の分科会なんて安全性の議論などまともにしてない
2009年 10月 01日
publish biasやsponsor bias等無視の有効性がちょっとでも示されれば、たとえ、有害性の可能性があっても認可する代物のようだ
”厚生労働省が花王(株)のエコナ等を特定保健用食品として許可していますが、許可の経緯を教えてください。”で始まる、高濃度にジアシルグリセロール(DAG)を含む食用油等に関するQ&A(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/090930-1.html)を見ると、・・・”健康エコナ”認可の推移をみれば・・・そのことが自明となる。
Q&A自体が、特定保健用食品として国が認可する限りは、”食品の有効性” と ”食品の安全性” ・・・ 両者の担保が必要だろうに・・・厚労省のQ&Aを読むと、責任逃ればかりなのは恐れ入る。しまいには、消費者庁へ”移管”ということだそうで・・・責任逃れされなくてホッとしていることだろう・・・関連する馬鹿官僚たち。
”平成10年に薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/06/txt/s0616-1.txt)の審議”を経て、”健康エコナ”は、とうてい保健用食品として認可されたと書かれているのだが、この議事録で、プロモーターとしてのリスクにも言及されている。
しかも、、”動物実験は無力でございます”という文言があり、人間で実験しないとわからん・・・と述べてるわけだ・・・健康エコナを買った人で実験ということなのだろうか?
安全性を担保する科学的議論など、何もなかったのだ。
○□□参考人
ですから、むしろ、これは二段階発がんみたいに考えられてプロモーションを見ている可能性があるんですけど、データが非常に見にくい系になってしまっているから、それでちょっと高めに出ているので、もっとイニシエーターを使ってはっきりさせた方がいい。私もよく知らないであれなんですが、OECDのあれですと、プロモーター自身でも弱い発がん性を示す物質もありますけれども、示さない物質もありますので、そう
いうものは見なくていいということになっちゃうわけですよね。
○□□参考人
一般の国民の中の暴露がわかっている状況に中では動物実験は無力でございます。□□先生が先ほどおっしゃっていますように、膨大の数での人間を基盤にして疫学研究以外無力であります。
不健康エコナ問題・・・花王・厚労省・人間ドック学会・マスコミの罪 2009-09-17
by internalmedicine | 2009-10-01 14:48 | Quack