英国:慢性咳嗽オンライン診断助言サービス

こういうオンラインの試みは、権威化されたツールという条件なら、どんどんやっていいのでは?

online Cough Clinic: http://www.coughclinic.org.uk/


The online Cough Clinic: developing guideline-based diagnosis and advice
Eur Respir J 2009; 34:819-824

イギリスの利用チームが専門コンサルテーションをネットで開始した。European Respiratory Society (ERS)年次総会で報告され、この臨床的にありふれた問題へのインタラクティブな、医学的試みが開始された。これは患者・医師両者にベネフィットをもたらす。

慢性咳嗽は、8週間以上継続する咳嗽と定義。医師はこの病態を多く診るが、診断困難なことが多く、あきらかな基礎疾患のない場合お手上げの医師が多い。

そこで、標準的な3ページのアンケートを用いたものをウェブベースにて提供

16の質問、様々な症状、診断に関するデータを提供
3つの主な病態、GERD、喘息、鼻炎についての詳細な評価に過重付けされたアルゴリズムを用い、
患者に、ERSガイドライン下で、咳嗽の原因としてもっとも考えられる理由をe-mailで送るシステム。
ディスカッションの基礎資料とするよう、GPに受診時示すように個別レターとして提供する。

8546名の慢性咳嗽者で完遂
示唆された病名は、GERD 46.1%、喘息 38.7%、鼻炎 15.2%
被験者たちは、ウェブサイトの操作の簡単さ (94%)、助言が役立った (73%)、GPとのコミュニケーションとして役立っ(60%)と評価

そして、推奨治療に従ったのは62%



ほっとけば、心理クイズや占いのようなコンテンツがあふれる昨今だが・・・権威化された団体のガイドラインに従ったウェブ診断・助言ツールなら役立つのだろう。

by internalmedicine | 2009-10-02 12:04 | 呼吸器系  

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