深夜手術合併症リスク:術者の事前睡眠機会が影響を与える!
2009年 10月 14日
そして、厚生労働省は医師には一般労働者と同じ権利はないと、当直=実質夜勤の実態を無視し続けている・・・官僚様による間接的健康被害。
医師たちは、不可避リスクを一方的に背負うこととなる
夜間手術の合併症リスク研究によると、夜間手術そのものの影響もあるかもしれないが、事前の睡眠時間が大事なようである。
Risks of Complications by Attending Physicians After Performing Nighttime Procedures
JAMA. 2009;302(14):1565-1572.
夜間手術、この場合は午前0時から午前6時の深夜
睡眠機会は、終夜手術終了と次の日の手技開始の時間までの時間における機会を対象とする
マッチ化対象は、同一医師の同様の5回の手術
夜間の919手術、957産科手技施行後を3552、3945対照と比較
夜間手術合併症101(5.4%)、対照は364(4.9%):オッズ比 1.09;95% 信頼区間[CI], 0.84-1.41
合併症は6時間以下の睡眠機会しかない場合 夜間手術施行合併症 82/1317(6.2%) vs 6時間超の睡眠時間のある場合3.4%:オッズ比 1.72; 95%CI, 1.02-2.89
(6.5% vs 4.3%; オッズ比, 1.47; 95% CI, 0.96-2.27).
by internalmedicine | 2009-10-14 10:18 | 医療一般