女性冠動脈死の主役はerosion typeの血栓で、ruptureは少ない

erosion type、すなわち、びらんタイプの血栓が女性、特に若い女性で起きやすく、男性より突然死の可能性が高い・・・と、http://www.theheart.org/article/1012007.do#bib_1解説。

Kramer MCA, Rittersma SZH, de Winter RJ, et al. Relationship of thrombus healing to underlying plaque morphology in sudden coronary death. J Am Coll Cardiol 2009; DOI:10.1016/j.jacc.2009.09.007.


erosion pathologyとは、血管壁の血管内が浸食されて、ナマの表面がむき出しになり、動脈内腔に血栓を生じ、それ以上の血栓の前提は必要ない
筆者、Kramerは、MIを有する女性がなぜ男性よりアウトカムが悪いのか、それは、血栓のerosion typeがより致死的であり、女性に多いからという仮説を立てた。
50歳未満の女性では、冠動脈血栓の80%がerosion typeで、60歳以上になると rupture-typeの血栓となるという・・・
男性では40歳未満で50%程度がerosion typeで50%がruptureで、40以上はruptureが主となると述べている。


proteoglycan-rich plaqueの表層性びらんと突然死(特に、女性若年)の関係は以前から報告されている。

Coronary Plaque Erosion Without Rupture Into a Lipid Core
(Circulation. 1996;93:1354-1363.)

自宅発作後約4時間で死亡した38歳女性


図A・B 内腔プラーク表面は浸食され(erosion)、プロテオグリカン rich(Movat 染色緑)
図B   それが細胞性プラークの表層部分に広がっている。
図C   免疫組織染色で、無数の平滑筋細胞が血栓に密接した形で内腔プラーク表面に存在する。
図D   マクロファージ
図E   HLAーDR染色陰性
(A: Movat pentachrome, x15; B: Movat pentachrome, x150; C: anti–smooth muscle actin, x300; D: anti–KP-1, x300; and E: anti–HLA-DR, x300. Scale bars: A, 375 µm; B, 120 µm; and C through E, 120 µm.)



このerosionに対してどのような戦略がなされればよいのだろう?

by internalmedicine | 2009-10-14 12:16 | 動脈硬化/循環器  

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