新型インフルエンザ:小児は2回接種必要

15mcg1回投与後3週間で、3-9歳の小児の76%、6-35ヶ月の50%がseroprotectiveと思われる免疫反応を示したとSanofi Pasteurの政府基金研究結果

10歳未満の子供のpandemic H1N1ワクチン有効性データとしては初めてで、2回接種の必要性が示唆された。

Two H1N1 Vaccine Doses Likely Needed for Young Kids
By Todd Neale, Staff Writer, MedPage Today
Published: October 14, 2009


64歳までの報告は、1回投与で十分というもの (See NIH Confirms: One Dose of H1N1 Vaccine Spurs Fast Immune Response)

現行トライアルランダム化は474名(229名が6-35ヶ月、245名が3-9歳)で、2回投与1回、7.5 mcg か15mcg と プラセボ比較

初回投与後免疫原性を2回目接種前の21日目に行った。

15mcgワクチン投与群の子供は、21日目にseroconversionのクライテリア合致

免疫原性を2回目接種21日後に・・・

重篤副事象は報告されてない。



日本でも、輸入分に関しては、成人1回にして、対象者を増やすわけにはいかないのだろうか?



・・・と、書いた矢先・・・
2009年10月16日 12時55分 ( 2009年10月16日 13時00分更新 )http://www.excite.co.jp/News/society/20091016/20091016E40.061.html
<新型インフル>国産ワクチン、1回の接種で効果 厚労省
 厚生労働省は16日、新型インフルエンザの国産ワクチンについて、「1回の接種で効果的な免疫反応が期待できる」とする治験結果を公表した。新型インフルエンザは大半の人が免疫を持たないため、これまで2回接種を前提にしていた。だが、1回接種で十分になった場合、接種人数が増える可能性がある。

 治験は北里研究所が製造したワクチンについて9月17日から健康な成人200人に対して実施。通常量(15マイクログラム)を皮下注射した結果、血液中で免疫として働く抗体の量が4倍以上上昇するなど、ワクチンの有効性を示す基準を満たした人が96人中72人(75%)で、ワクチンとして有効と評価される国際基準の40%を上回った。また倍の量(30マイクログラム)を接種した98人では86人(87.8%)に上った。

 ワクチンを接種した後の副作用は45.9%の人にあり、接種個所が赤く腫れたりする頻度が高かった。比較的重い副作用として急なアレルギーショックなどもあったという。

 新型インフルエンザのワクチン接種回数を巡っては米厚生省も9月、成人に対する臨床試験結果から、1回の接種で十分な免疫効果を得られたと発表していた。【関東晋慈】

by internalmedicine | 2009-10-15 16:40 | インフルエンザ  

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