喘息、胃・食道逆流はQOL関連に影響、臨床的特徴とは関連乏しい

silent GER(無症候性胃・食道逆流)は、喘息患者に多く見られるが、症状増悪や肺機能低下に結びつくかは不明。

24時間食道pH probeモニタリングを行い、肺機能、メサコリン反応性、喘息症状、QOLスコアをGER有無で比較したところ、無症候性GERは、人口動態指標や臨床的特徴、吸入ステロイド治療にかかわらずのsuboptimal controlなどと関連無し。しかし、HR-QOL とは関連する


Effects of Asymptomatic Proximal and Distal Gastroesophageal Reflux on Asthma Severity
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2009; 180: 809-816.

304名の被験者で53%が逆流
242名のうち、38%が近位逆流
SABA必要性、夜間覚醒、ICS使用量、LABA使用、βアゴニスト、肺機能、メサコリン反応性について、近位・遠位GERの有無で差無し

だが、GERを有する被験者では経口ステロイド使用数が多く、喘息QOLより悪化し、近位GER被験者ではQOLやHRQOL悪化

by internalmedicine | 2009-10-21 10:46 | 呼吸器系  

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