家庭用オゾン発生器業者側の勝手な言い分

NHKと一部新聞で一時期だけ報道され、その後、ほとんど触れられない、オゾン発生器の問題

マスコミ報道の偏りがわかる良い事例だろう・・・

negative ionizer、”マイナスイオン”という名前でと2000年代前半はオゾンの有害性をマスクしていたが、最近はオゾンホールなどオゾンのポジティブなイメージを業者が利用したのか、堂々とオゾンという名称を真表にだしてきたというように私はとらえている。欧米の喘息ガイドラインでは、以前よりこのnegative ionizer、オゾンの危険性に関して記述がなされているが、日本の医療でもこのリスクが話題にならない。

工業用オゾン暴露で悲惨な予後となった患者さんをみたことがあり、オゾンの気道系への悪影響を軽視し続けるオゾン健康器具業者に対して、危惧をいだく。

”家庭用オゾン発生器の安全性”に関する国民生活センターのWebに業者側コメント「テストしていない家庭用オゾン発生器までもが、不適切との誤解を与えかねないと思います。」と、他の同業者も同様なコメントしているが・・・一般の考えと乖離してると思う。


国民生活センターは、”家庭用のオゾン発生器から排出されるオゾンに関する規制や基準はなく、高濃度のオゾンが大量に発生している”恐れがあり、国民の健康を守るためにも、まず、購入者に警告を与えることは大事だし、正当だ

業界側は、オゾン濃度の業界ガイドラインを策定し業界機構でその基準を担保する製品を明示するなどすれば、良いことだろう。

国は、”、安全で有効な使い方についての指針や基準もなく、表示方法も統一されていません”という認識があるなら、この種の製品に関して、指針・基準・表示方法などすぐに対処すべきだろう。

消費者庁なりは、いったいなにをやってるか?


高濃度オゾン、家庭用発生器から 2009年 08月 27日
【オゾン発生装置健康被害放置の日本】オゾン濃度:大気6.6時間・70 ppbで健康成人の肺機能低下 009年 08月 03日
オゾンは、主に、呼吸器系疾患死亡リスクを増加させる vs 氾濫する空気清浄機(オゾン発生装置) 2009年 03月 12日


オゾン問題 2007年 06月 23日
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by internalmedicine | 2009-10-24 09:14 | Quack  

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