MESA :CT測定心臓周囲脂肪量は独立した冠動脈疾患予後因子

cardiac computed tomographyに基づくPericardial fat (ie, fat around the heart)が通常の他のリスク要因と独立して冠動脈疾患予後因子となる

Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis (MESA) の6814名の被験者で、998名のうち 26名の冠動脈疾患発症研究に基づく解析

Ding J, Hsu F-C, Harris TB, et al. The association of pericardial fat with incident coronary heart disease: the multi-ethnic study of atherosclerosis (MESA). Am J Clin Nutr 2009; 90:499-504.

心臓周囲脂肪はBMI、ウェイスト径と相関(係数 = 0.45, P < 0.0001、0.57, P < 0.0001)
非補正解析で、心臓周囲脂肪は冠動脈リスクと相関 (比例ハザード/ 1-SD 増加: 1.33; 95% CI: 1.15, 1.54)するが、BMIは相関せず (比例ハザード/ 1-SD 増加: (1.00; 0.84, 1.18)、

ウェスト径(1.14; 0.97; P=0.1)は冠動脈リスクとの相関は辺縁的

BMIや他のリスク因子補正後も心臓周囲脂肪と冠動脈疾患の相関は維持 (1.26; 1.01, 1.59)

性別と関連せず


epicardialとparacardialを区別してないようだ・・・一般的にはepicardialは内臓脂肪と発生学的に同一でgut由来、故に内臓脂肪症候群と同じ意義を持つのかもしれない。
今後、MRIなどで区別した報告があるかもしれない。

by internalmedicine | 2009-10-26 14:10 | 動脈硬化/循環器  

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