妊娠女性喫煙報告:貧困地帯の方が正直

妊娠中の喫煙は、母子ともに悪影響を与えている(Am J Prev Med. 2007 Dec;33(6 Suppl):S318-26.)が、妊娠中喫煙は未だ多い。スコットランドでは24%、イギリスでは17%だそうだ。日本ではどれくらいなのだろう・・・

喫煙状態は自己報告に基づくことが多いが、その程度の嘘がまかり通っているのだろう?

貧民地域のほうが正直という・・・おもしろい結果

Reliability of self reported smoking status by pregnant women for estimating smoking prevalence: a retrospective, cross sectional study
BMJ 2009;339:b4347, doi: 10.1136/bmj.b4347 (Published 29 October 2009)

喫煙状態報告の信頼性は、現実の喫煙状態を25%ほどunderestimate(コチニン測定:1046/3475 (30%) vs 自己報告 839/3475 (24%) z score 8.27, P<0.001)

毎年、スコットランドで、2400名超の喫煙未検知妊娠女性がいることに相当

貧困層の最も少ない地域(貧困カテゴリー 1+2)での喫煙者が、最貧困地域(貧困カテゴリー 4+5、22%)の女性に比べ、もっとも多く喫煙報告をしない。
最貧困地域では喫煙が非常にありふれており、40%で、対して裕福地域では14%

スコットランドでは、最貧民地域の2倍、富裕地域での見逃しがあることとなる(n=1196 vs n=642)


要するに、周りに喫煙者が多ければ、恥ずかしいと思わないので、嘘を言う必要がないということか・・・

by internalmedicine | 2009-10-30 10:01 | 喫煙禁煙  

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