心機能温存虚血性心疾患患者のACE阻害剤、ARBs比較
2009年 10月 30日
以下のシステミックレビューにて、ACE阻害剤の有効性がみとめられた。併用は、ACE阻害剤単独比較では、有害性増加なわりには有益性改善せずという結論
Systematic Review: Comparative Effectiveness of Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors or Angiotensin II–Receptor Blockers for Ischemic Heart Disease
Ann Int. Med. October 20, 2009, 151 (8)
虚血性心疾患・左室機能温存患者は、標準治療にかかわらず、合併症・死亡に影響を与える。ACE阻害剤、あRB、併用に関するbenefit、harmの比較
41の研究が適格
中等度・高度エビデンス(7トライアル、32559名)にて、ACE阻害剤は、総死亡率 減少(RR, 0.87 [95% CI, 0.81 ~ 0.94]) 、非致死的心筋梗塞減少(RR, 0.83 [CI, 0.73 ~ 0.94]) するが失神 (RR, 1.24 [CI, 1.02 to 1.52]) ・咳嗽(RR, 1.67 [CI, 1.22 ~ 2.29])リスク増加
弱強度エビデンス(1トライアル、5926名被験者)で、ARBsは、心血管死亡率、非致死的心筋梗塞、卒中組み合わせリスク減少 (RR, 0.88 [CI, 0.77 ~ 1.00])、だが、個別要素では認めない
中等度強度エビデンス(1トライアル、25620名被験者)で、ACE阻害剤単独に比較して、併用では、類似した死亡率(RR, 1.07 [CI, 0.98 ~ 1.16])、心筋梗塞 (RR, 1.08 [CI, 0.94 ~ 1.23]) だが、低血圧 (P < 0.001) 、失神中止リスク (P = 0.035) 増加
http://www.annals.org/content/early/2009/10/19/0003-4819-151-12-200912150-00162/F2.large.jpg
by internalmedicine | 2009-10-30 12:19 | 動脈硬化/循環器