市中C. difficile感染増加、特に女性で
2009年 10月 31日
Comparison Between Community Acquired and Hospital Acquired Clostridium difficile Infection: A Population-based Study
http://acgconnect.bdmetrics.com/SOW-2851470/Abstract-27-Comparison-Between-Community-Acquired-and-Hospital-Acquired-Clostridium-difficile-Infection-A-Population-based-Study/Overview.aspx
385名のC. difficile感染で、院内感染192、ナーシングホーム35、市中感染158例の検討
年齢中央値: 院内感染 72歳 vs 市中感染 50 歳(P<0.001)
女性比率: 院内 60% vs 市中 75%(P<0.001)
感染は1991~1993にて10万人年あたり10名未満から45、2003~2005にて45と増加
女性の10万人年50を超過し、男性より有意にその増加率は高い(P<0.001)
院内感染率は100床・年あたり5未満から16と増加、性差なし
市中肺炎包括率は10万人年対約3から、2003-2005は17~18と増加
女性での増加に関して、2000-2002で 10万人年あたり 20を超していたが、2003-2005では17~18と減少 (P<0.001)
直近90日間の抗生剤使用の関連は、院内94%、市中78%
重症クライテリア合致率は、市中肺炎の約20%、院内約35%(P<0.01)
metronidazoleが、市中で84%、院内で91%初期治療として用いられた。
metronidazole治療不全は両群で約20%で、再発率は約30%
市中肺炎などとは異なり、やはり直前の抗生剤投与が多くは関連しているようだが、市中で2割程度,
事前の抗生剤使用と関連しない事例がある。
by internalmedicine | 2009-10-31 09:04 | 感染症