骨粗鬆症治療薬:ビスフォスフォネート、SERMの深部静脈血栓・肺塞栓リスク
2009年 11月 02日
Use of bisphosphonates and raloxifene and risk of deep venous thromboembolism and pulmonary embolism
Osteoporosis International 0937-941X (Print) 1433-2965 (Online)
・骨粗鬆症治療開始前、arendronate、etidronate、risedronateの粗解析のDVT/PEリスク増加が示された。補正後、リスク増加消失。
・raloxifenでは、DVT/PEのリスク減少(odds ratio (OR)?=?0.53, 95% 信頼区間 (CI), 0.39–0.71)
・薬剤スタート後、alendronate、clodronate、etidronateのDVT/PEリスク増加とすべて相関 (HR?=?1–37, 95% CI, 1.23–1.51)
・alendronate、clodronate、etidronateはDVT/PEリスク増加とすべて相関(HR=1–37, 95% CI, 1.23–1.51) dが、 raloxifeneは境界的であった。
・用量依存関係がalendronate以外で見られ、リスクは逆相関で、DVT/PEのリスクが投与量増加で減少する。
・alendronateとraloxifenはDVT/PEの同様なリスクを示す
アレンドロネートに関しては怪しいデータなのだが?
選択的エストロゲン受容体調整薬(SERM:Selective Estrogen Receptor Modulater)であるラロキシフェンと、アレンドロネートは同等というのは意外であった。
by internalmedicine | 2009-11-02 08:47 | 運動系