PCV7ワクチン接種無料化を!・・・”乳幼児=肺炎球菌貯蔵庫”

ある種の感染症がその国や世界にひろがらないためというワクチンの意義を日本では、一般人や行政が忘れてるのではないか?”自分が感染しないために、ワクチン接種をうける”と思ってるため、受益者負担を当然と思い、ワクチン接種を進んで受ける。そして行政は個々支出が当たり前と思っている。

新型インフルエンザに関して、日本では、若年者優先の無料接種がなされてないのか?

行政がアホというのが根本

治療薬のように、ワクチンを考えているところに間違いがある。・・・ワクチンの個々の効果より集団的免疫効果に期待すべきなのである。

接種してくれる人は、国の公衆衛生に自ら積極的に参加してくれる良質な民なのである。その人たちから金をふんだくり、非協力的な人達の利益を与えてくれるというのは・・・変な話・・・と言ったら言い過ぎか?

23価肺炎球菌ワクチンが品薄で、これも、奪い合いになっている。肺炎球菌性肺炎に関するエビデンスがpoorということはほとんど触れられず、喜劇という他はない。行政がまともならPCVワクチンの無料接種を勧めるのが当たり前だろうに・・・乳幼児が肺炎球菌の貯蔵庫となっている現実を馬鹿役人たちは知らないのか・・・無視しているのか?

ワクチンだけでなく、肺炎球菌性肺炎に関する広範囲守備のセミナーがLancetに記載されている。

Seminar
Pathogenesis, treatment, and prevention of pneumococcal pneumonia
The Lancet, Volume 374, Issue 9700, Pages 1543 - 1556, 31 October 200

PCV-7ワクチン前後のUSAの小児肺炎球菌疾患頻度
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2つのワクチン
・polysaccharide vaccine は、侵襲型肺炎球菌疾患の原因である、もっとも頻度の多い 23の莢膜serotypeに対するものであり、先進国で利用されている。T細胞と独立したB細胞反応を起こすもので、その利用は広がっている。その効果は老人、免疫不全者、2歳未満では免疫反応が弱くなる。

・ ポリサッカライド・蛋白結合型肺炎球菌ワクチンはここ10年で使用が広がり、非常に成功している。7価結合ワクチン(Prevenar; Wyeth)は主に2歳未満、高リスクでは5歳未満の子供で使用され、ターゲットはserotypes 4, 6B, 9V, 14, 18C, 19F, 23Fである。先進国居住の子供の肺炎球菌感染症80%で反応するもので、若年児童で、T細胞独立であり、2歳未満でのポリサッカライドワクチンの免疫原性を示し、高免疫原性を発揮するものと考える。結果侵襲性肺炎球菌感染症の頻度を1歳未満で82%減少させた。


PCVが与えるもの影響のひとつは、集団免疫であり、非ワクチン強大でのIPD感染の頻度や成人との接触はその効果を減弱させる。肺炎球菌のコロナイゼーションのリザーバとしての機能をこともらはもち、他の世代一般に広げてしまう危険性がある。

by internalmedicine | 2009-11-04 09:49 | 感染症  

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