低脂肪食ダイエットは動脈硬化を減らすが、低炭水化物ダイエットは減らさない
2009年 11月 26日
24名の過体重/肥満(平均BMI 33.6 ± 3.7 kg/m2、年齢 39 ± 10歳)の8週間ランダム化対照トライアル
Low-Fat Versus Low-Carbohydrate Weight Reduction Diets
Effects on Weight Loss, Insulin Resistance, and Cardiovascular Risk: A Randomized Control Trial
Published online before print August 31, 2009, doi: 10.2337/db09-0098 Diabetes December 2009 vol. 58 no. 12 2741-2748
すべての食事量測定し、分配。500kcal/日減少
インスリン活動性はeuglycemic clampにて、インスリン分泌はmeal tolerance testにて、体組成、血中adipokine、pulse波による血管コンプライアンス測定
有意な体重減少両群あり(P < 0.01)、群間差なし (P = 0.40).
末梢血糖uptake増加するが、これも群間差無し (P = 0.28)
内因性ブドウ糖産生抑制両群とも同様
食事耐性関連インスリン分泌は体重減少とともに減少し、群間差無し(P = 0.71)
包括的systemic arterial stiffnessは有意に食事群で差があり(P = 0.04)
これは主に、低脂肪食群のaugmentation index有意減少によるもので、低炭水化物食群内では有意な増加は認められなかった。
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ダイエット有効性順位:低炭水化物食・地中海式>低脂肪食 ・・・ DIRECT研究
by internalmedicine | 2009-11-26 09:08 | 動脈硬化/循環器