エネルギーバランス維持時、やせも、運動不足肥満も簡単には運動で脂肪酸バランス負とならない
2009年 12月 02日
エネルギー・バランス維持されてるとき、やせ運動不足・肥満運動不足・やせ持続運動者において、運動で脂肪酸バランス negativeとならない。
When energy balance is maintained, exercise does not induce negative fat balance in lean sedentary, obese sedentary, or lean endurance-trained individuals
Edward L. Melanson, Wendolyn S. Gozansky, Daniel W. Barry, Paul S. MacLean, Gary K. Grunwald, and James O. Hill
J Appl Physiol 107: 1847-1856, 2009.
運動中のfat oxidation(脂肪酸酸化)はendurance trainingで増加するが、肥満があれば運動中の脂肪酸酸化が障害されることがエビデンスから示されている。
24時間脂肪酸酸化と脂肪バランスの運動の急性影響を、やせの運動不足[LS, n = 10, BMI = 22.5 ± 6.5 kg/m2]、やせの持続運動トレーニング (LT, n = 10, BMI = 21.2 ± 1.2 kg/m2)、肥満運動不足(OS, n = 7, BMI = 35.5 ± 4.4 kg/m2) いづれも男女で比較。
エネルギーバランス維持時の、24時間エネルギー消費量とsubstrate oxidationを対照(CON)と運動(EX)を比較
運動中、55%好気的能力の55%で1時間の定量サイクリング
24時間脂肪酸酸化はCON、EX群でLS (43 ± 9 vs. 29 ± 7 g/day,、LT(53 ± 8 vs. 42 ± 5 g/day)、OS(58 ± 7 vs. 80 ± 9 g/day)それぞれ差なし。
しかし、24-h 脂肪酸バランスは有意にCONよりEXでpositive(P < 0.01)
24時間時間毎ブドウ糖、インスリン、遊離脂肪酸特性はEX、CON dayで同様
しかし、初回食事接種後、FFA濃度は、その後、空腹時値より低値維持。
このデータは、運動でエネルギー置換がなされるとき(i.e. エネルギーバランス維持)、24時間脂肪酸酸化は増加しないが、若干減少することが示された。
エネルギーバランスの状態は、脂肪酸酸化における運動のインパクト最小化要素となっている。
・・・となると、エネルギーバランスを負としないと・・・脂肪酸酸化は、促進できない。すなわち、まずは、接種エネルギーを限りなく少なくしてから、脂肪を減らすことをしないと・・・
脂肪酸代謝
http://www.bmb.leeds.ac.uk/illingworth/metabol/2120lec2.htm
by internalmedicine | 2009-12-02 14:47 | 糖尿病・肥満