MOPH–TAVEG:HIVワクチン若干効果、感染後のウィルス量・CD4+に影響与えず

新規HIV感染1日7000名超で、予防べきHIVワクチンの必要性大である。HIVワクチンの報告。

タイ16000名の大規模heterosexual対象者にHIVワクチンレジメンにて、ある程度の効果があったものの、感染者へのウィルスloadやCD4+数に影響を与えなかった。

Vaccination with ALVAC and AIDSVAX to Prevent HIV-1 Infection in Thailand
Supachai Rerks-Ngarm, M.D., Punnee Pitisuttithum et.al.
for the MOPH–TAVEG Investigators
NEJM Vol 361:(23) 2209-2220 Dec. 3, 2009


16402名のITT解析にて、ワクチン接種者においてHIV感染予防傾向あり、ワクチン有効性 26.4%(95% 信頼区間[CI], -4.0-47.9; P=0.08)

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12542名のper-protocol解析では、ワクチン有効性 26.2% (95% CI, –13.3 ~ 51.9; P=0.16)

16395名(ベースラインHIV感染7名除外)の修正ITT解析では、ワクチン有効性は31.2%(95% CI, 1.1 ~ 52.1; P=0.04)

ワクチンは、その後のHIV感染診断された対象者で、ウィルス血症の程度、CD4+T細胞数に影響を与えない


多少なりとも効果ありそうだが・・・はたして、実用性があるのか?

by internalmedicine | 2009-12-03 08:53 | 感染症  

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