群発頭痛:高流量酸素治療の有効性

群発頭痛は、拷問的、頻回の頭痛集積があり、数週・すうかがつ続く。
Triptan類が処方されるが、頻回投与は推奨されてない。
ランダム化交叉トライアルにて、Cohenらは、症状発症時、高流量酸素12L/分100%酸素投与にて、15分後疼痛消失が有意に、プラセボ高流量酸素吸入に比較して高かった。

High-Flow Oxygen for Treatment of Cluster Headache
A Randomized Trial
Anna S. Cohen, PhD, MRCP; Brian Burns, MD, MRCP; Peter J. Goadsby, MD, PhD, DSc, FRACP, FRCP
JAMA. 2009;302(22):2451-2457.

57名の発作性の群発頭痛と、19名の慢性群発頭痛患者
プライマリエンドポイント(15分後症状消失、症状改善薬使用記録が無いこと)は、酸素群 78%(95%信頼区間、71%ー85%:150発作)、空気 20%(95% 信頼区間 14%-25%;148発作)で有意 (Wald test, {chi}25 = 66.7, P < .001)
重要副反応イベントなし



トリプタン類の処方数制限のため、群発頭痛患者たちは悩み、医療機関との様々なトラブルを抱えることになる場合すらある。高濃度酸素流量に関して、保険適応ではないため、これも、混合診療の恐れのため、患者たちはその有効性の恩恵を簡単に得られない。

この群発頭痛に対する酸素療法に関して、適切な酸素流量や時間の指示や器具の配備がなされているか・・甚だ心もとない。保険適応外のため、取扱い上の不備で火災・やけどなどが生じた場合、相談された医師や業者が引責される可能性もある。

この療法の有効性が明らかになった今、関係学会や厚労省・関係省庁は、患者たちに安心を与えるよう動くべきである

by internalmedicine | 2009-12-09 11:23 | 中枢神経  

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