呼気NO濃度: 喘鳴の予測指標

FENOの増加は、喘鳴発症リスク増加と相関。呼吸器無症状FEVNO値高値の場合、subclinicalな気道炎症のサインと考えられる。

下記如く、喘息管理には不適という報告があるが、なんらかの使い道はありそうな気がする・・・NIOX MINO®(喘息モニタリング:ハンドヘルドFENOモニタリング装置:NIOX MINO® 2008年 07月 25日

Increased Fraction of Exhaled Nitric Oxide Predicts New-onset Wheeze in a General Population
Anna-Carin Olin, Annika Rosengren, Dag S Thelle, Lauren Lissner, and Kjell Toren
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2009; published ahead of print on December 10, 2009 as doi:10.1164/rccm.200907-1079OC
2200名の住民ベース研究で、ベースラインで喘鳴、喘息・喘息症状ある人を除外し、経過中新規発症喘鳴49名あり、FENOの濃度中央値は有意に新規発症喘鳴群で高い (18.8 ppb vs. 15.8 ppb, p=0.03)
前例を含むCox回帰モデルでは、FENO90パーセンタイルを超えるとき、将来喘鳴予測となる(hazard ratio 2.7, 95% CI 1.4-5.4)
層別モデルでは、アトピー性非喫煙者で最も明確で、オッズ比が高い



青年・成人持続性ぜんそく管理においてNO呼気モニタリングは有効でない 2008年 09月 19日

by internalmedicine | 2009-12-11 17:53 | 呼吸器系  

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