米国:ICU遠隔地リモートモニタリングは死亡率・滞在期間短縮につながらなかった。

米国では、集中治療専門者の不足で、telemedicine technology使用が増加し、地理的に遠いICUでの入院患者にまでその範囲が広がっているそうだ。だが、その医療実践でのエビデンスが不足しているとのこと。

患者アウトカムのリモート・モニタリングのインパクト評価のため、Thomasらは、在院・ICU死亡率、入院期間について導入前後の検討するため、米国内大規模医療施設6つのICUリモート・モニタリングを評価。

ICU患者のリモート・モニタリングは必ずしも死亡率や滞在期間短縮につながらなかった。



Association of Telemedicine for Remote Monitoring of Intensive Care Patients With Mortality, Complications, and Length of Stay
Eric J. Thomas, MD, MPH; Joseph F. Lucke, PhD; Laura Wueste, RN; Lisa Weavind, MD; Bela Patel, MD
JAMA. 2009;302(24):2671-2678.


日本での医療過疎でのリモート・モニタリング医療というのは、現実的アウトカム検討なされているのだろうか?ケースレポートだけで終わってることが多いのではないか?医療施策として行うのであれば、これからは、エビデンスの構築が必要だろう・・・と、上記報告をみて追想した。

by internalmedicine | 2009-12-30 08:48  

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