クレビジピンの急性心不全重症高血圧投与の有用性と安全性報告

私が研修医だった頃から、高血圧緊急症において日本では、ニトロプルシドが基本らしい。
「瞬時に作用が発現し,持続も短いため降圧の速度,レベルを調節しやすい。2µg/kg/分までであれば,シアン中毒は生じにくい。しかし,本邦ではニトロプルシドの使用経験が少ないことや副作用の問題などから,Ca拮抗薬が多く使用されている」ってことで、Ca拮抗薬が最も使われる。しかし、作用持続が比較的長いため用量調整に注意が必要で、使いづらい。

早く出てこい!・・・クレビジピン・・・ということで・・・

即効型の静注投与カルシウムチャンネルブロッカー・clevidipine(クレビジピン)の急性心不全重症高血圧投与の有用性と安全性報告

Clevidipine for Severe Hypertension in Acute Heart Failure: A VELOCITY Trial Analysis
Congestive Heart Failure(16 Dec 2009)

収縮期血圧>180 mm Hgを、30分以内に 目標血圧に到達できるかどうか
19名が急性心不全で、プライマリエンドポイントは、clevidipine投与3分後ITR未満となった比率

19名の心不全患者中、平均ITR時間は11.3分(95%信頼区間 7-19分)

ITRは30分以内に94%

ITR未満の低血圧患者は無し

18時間後、16/19で持続clevidipine点滴を受け、SBPは、ベースラインから50 mm Hg(25%)平均低下
治療関連副事象や治療中断すべき副事象認めず


Clevidipineは安全に急性心不全の収縮期血圧減少を示し、予期しない低血圧まで示さない。




メルクマニュアルの高血圧緊急症に対する非経口薬剤 (http://merckmanual.jp/mmpej/sec07/ch071/ch071c.html#CIHHAIEG

日本高血圧学会高血圧治療GL作成委員会/医療・GL(09年)/ガイドライン ・
第11章 特殊条件下高血圧の治療

一般的な降圧目標は,はじめの1時間以内では平均血圧で25%以上は降圧させず,次の2-6時間では160/100-110mmHgを目標とする50)。しかし,大動脈解離,急性冠症候群,以前には血圧が高くなかった例での高血圧性脳症(急性糸球体腎炎や子癇など)などでは,治療開始の血圧レベルおよび降圧目標値も低くなる。

by internalmedicine | 2010-01-05 10:09 | 動脈硬化/循環器  

<< 急性脳内出血急性期降圧:INT... 永久磁石回転による治療による神... >>