抗うつ薬粒治療:ハミルトンうつ病評価尺度23未満は効果少ない
2010年 01月 06日
ハミルトンうつ病評価尺度で、23未満は、さしあたり、薬物適応の可能性少ないということに
抗うつ薬はmajor depressive disorder治療の現行の標準治療であるが、薬物的効果がピル・プラセボより薬物学的影響が大なのかは明らかでなかった。6つのランダム化対照化トライアルのメタアナリシスでFournierらは薬物治療とプラセボの相対的ベネフィットを、鬱患者の初期症状重症度のrangeで評価。
著者らは、抗うつ薬とプラセボのベネフィットの程度の差は、鬱症状の重症度に従い増加する。
最重症うつ患者では、薬物のベネフィットは確実であるが、軽症・中等症鬱症状の患者ではそのベネフィットは最小か、存在しない。
Antidepressant Drug Effects and Depression Severity
A Patient-Level Meta-analysis
Jay C. Fournier, MA; Robert J. DeRubeis, PhD; Steven D. Hollon, PhD; Sona Dimidjian, PhD; Jay D. Amsterdam, MD; Richard C. Shelton, MD; Jan Fawcett, MD
JAMA. 2010;303(1):47-53.
成人外来患者で、薬物 vs プラセボで、最低6週間比較したもの
Hamilton Depression Rating Scale (HDRS)
HDRSスコア23未満の患者では、 薬物とプラセボ差Cohen effect サイズは0.20未満(小効果標準定義)と推定。
プラセボ超過薬物優越性規模推定値はベースラインの重症度高いほど増加し、HDRSスコア25で、 National Institute for Clinical Excellence 定義の臨床的に意義ある差が認められた。
by internalmedicine | 2010-01-06 10:35 | 精神・認知