1日2杯のコーヒーカフェインは肝線維化を抑制
2010年 01月 06日
ただ、コーヒー好きの肝障害患者さんたちには朗報。カフェインは肝臓で代謝されるため、肝機能障害のある患者では、カフェインを減らすよう指導がなされていた場合があった。
Increased caffeine consumption is associated with reduced hepatic fibrosis
Hepatology Vol. 51 (1) p 201-209
肝生検患者の詳細なカフェイン摂取アンケートによる調査
177名(男性99名、白人104名、HCV感染121名)
コホート75パーセンタイル超のカフェイン摂取(308mgで、コーヒー換算2.25カップに相当)は肝線維化減少(オッズ比 [OR], 0.33; 95% 信頼区間 [CI], 0.14-0.80; P = 0.015)
年齢、性、人種、肝疾患補正後でも予防的相関関係は維持 (OR, 0.25; 95% CI, 0.09-0.67; P = 0.006)、HCV感染のサブセットでも同様 (OR, 0.19; 95% CI, 0.05-0.66; P = 0.009)。
軽度傾向ではあるが、コーヒー以外の供給源からのカフェイン摂取は肝線維化減少と関連しない。
カフェイン摂取量の信頼できるツールを用いれば、カフェイン摂取量、特にコーヒーの通常飲用は、1日2杯のコーヒーが閾値になり、重度肝線維化の減少と関連する。
by internalmedicine | 2010-01-06 11:25 | 消化器