米国ナーシングホームの中には、向精神薬適応外投与が行われている

Unexplained Variation Across US Nursing Homes in Antipsychotic Prescribing Rates
Yong Chen, MD, MHS; Becky A. Briesacher, PhD; Terry S. Field, DSc; Jennifer Tjia, MD; Denys T. Lau, PhD; Jerry H. Gurwitz, MD
Arch Intern Med. 2010;170(1):89-95

向精神薬使用に関する重大安全性情報により、ナーシングホーム(NH)居住者への処方数に影響を未だ与えてない。
Chenらは、居住者の臨床特性と施設処方に関する評価が、向精神薬処方と相関するか、横断的研究を行い、29%超(n=4818)が少なくとも1回は2006年向精神薬を受けたことが明らかとなった。
向精神薬使用者のうち、32%(n=1545)はこの治療の臨床的適応と同定不能。



ナーシングホームでの精神病診断数増加に伴い、抗精神病薬処方数増加したのだろうが、統合失調症、bipolar disorder や認知症の攻撃的症状だけだとしたらそれは少数に終わるはず。
だが、臨床的適応のない居住者の16.4%に向精神薬処方が認められた

ナーシングホームの中には、その組織文化により抗精神病薬処方が多数行われているところがあるという事実。

by internalmedicine | 2010-01-12 15:22 | 精神・認知  

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