虚血性心疾患の安静時心拍、運動の影響…ゾウとネズミの関係は人間内でもあるのか

このたぐいは定期的に話題になる話で、"ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書) "を思い出す。「哺乳類ではどの動物でも、一生の間に心臓は20億回打つという計算になる」という話なのだが、人間個別でも、その傾向はあるのか?・・・という連想。


(Ref. http://levenspiel.com/octave/dinosaurs.htm)

これに、身体運動を考慮したモデルを考察

前向きコホート、ベースラインで心血管疾患なしの24999名の男性、25089名の女性
Cox比例ハザードモデルで安静時心拍に関連するIHDによる死亡補正ハザード比を計算

Combined effect of resting heart rate and physical activity on ischaemic heart disease: mortality follow-up in a population study (the HUNT study, Norway)
J Epidemiol Community Health 2010;64:175-181 doi:10.1136/jech.2009.093088

平均18.2 (SD 4) 年フォローアップで、男性 2566名、女性 1814名心血管疾患死亡

心拍10回/分増加ごとに、 虚血性心疾患による死リスクは70歳未満女性で18%高く、70歳以上の女性では関連はみられない。
男性では、若年者の10% (p = 0.004)、高齢者で11%リスク増加(p = 0.01)

女性では、安静時心拍は、運動:physical activity (PA)レベルの高い場合減弱。
男性では、運動が安静時心拍の修正モデルとしては適応できない。




私の安静時心拍は、40前後・・・スポーツマン心臓といえるほど、スポーツした覚えもないし、昔から、長距離以外の運動は苦手・・・でも、長寿を約束されているかというと・・・それほど高齢の先祖もいない。
朝ボーとするので、最近は、交感神経の早期セットのため、犬との早朝散歩+早朝風呂・・・の日常となっている。

by internalmedicine | 2010-01-13 10:38 | 動脈硬化/循環器  

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