高齢者の収縮期高血圧治療方針

良質なエビデンスが存在しないとき、コンセンサスに基づくガイドラインの内容になると思うのですが、“米国へならへ”の日本のガイドラインもこれに倣うこととなるのでしょう。
せっかく張り切って、日本独自の高齢者向け高血圧ガイドラインを作ったのでしょうが・・・



Systolic Hypertension in Older Persons
JAMA. 2004;292:1074-1080.
160mmHg以上の収縮期血圧高齢者を対象にする治療には臨床トライアルによるstrong evidenceがある。
140-159mmHgの収縮期血圧の高齢者の降圧治療の価値を評価する大規模トライアルは行われていない、
そして、収縮期血圧増加にともなう心血管リスクのグレードに応じた相関関係を観察研究で見出されており、それを根拠とした治療の推奨が勧められている。
サイアザイド利尿剤の使用と長時間作動型のCCBが収縮期血圧の第一選択薬として用いられるべきであることを強く支持する。

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日本の高血圧ガイドライン(JSH2000)は、エビデンスでなく“コンセンサスにもとづいて”とかかれてます。

ちなみに → 参考
【高齢者部分の概要】
"60~79 歳の降圧目標は年齢を考慮して140~160 mmHg 以下90 mmHg 未満とし,緩徐な降圧を図る.つい最近報告されたSHEP研究でも,収縮期血圧150 mmHg 未満の降圧治療では脳卒中発症を有意に抑制するが,140 mmHg 未満では有意な抑制はみられない.降圧薬はCa 拮抗薬,ACE 阻害薬(またはAII 受容体拮抗薬),少量の利尿薬を第一選択薬とする.通常量から投与し,降圧効果不十分な場合は増量あるいは他薬を併用する."
というのはJAMAの見解と若干異なり、数値目標まずありき、目標臓器毎目標が明確でないこと、ACE阻害薬(AII受容体拮抗薬)までも第一選択薬としていることが異なります

by internalmedicine | 2004-09-02 18:11 | 動脈硬化/循環器  

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