肺がんになった人も禁煙を!・・・発がんだけでなく、がん促進効果の可能性

喫煙は、肺がんの原因となるばかりでなく、すでに肺がんとなった人の肺がんを促進させる。

Tobacco Smoke Promotes Lung Tumorigenesis by Triggering IKKβ- and JNK1-Dependent Inflammation p89
Cancer Cell, Volume 17, Issue 1, 89-97, 19 January 2010

喫煙の慢性暴露は、60超のtumor-initiating carcinogenを含み、肺がん発症の重大なリスク要因であり、世界中のがん関連しの大部分を占める。
喫煙はtumor initiatorとしては確立しているが悪性疾患となった場合のtumor promoterとしての役割が問われていた。例えば、K-ras活性化などのであるが、たばこの煙の反復暴露で、腫瘍進展が、carcinogen-treated miceでも、胚上皮のk-ras活性化transgenic miceでも認められた。
腫瘍進展は、肺細胞増殖を促進し、骨髄細胞での(癌抑制タンパク質複合体を不活性化し、腫瘍への供給路となる新しい血管が形成されるよう発癌経路を開放)IKKβ ablation の無効化、(分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼである)JNK1の不活化の無効化をもたらす。


そうでなくても、心肺機能、肺免疫防御機構への悪影響(Am. J. Respir. Crit. Care Med., May 1, 2007; 175(9): 919 - 925. )、炎症惹起作用もあり(American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 174. pp. 127-133, (2006))、息苦しさを増悪したり、予後・質を悪化( 2004;125;27-37 Chest)させる。

by internalmedicine | 2010-01-20 15:00 | がん  

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