片頭痛と頚部痛

The Prevalence of Neck Pain in Migraine
Headache: The Journal of Head and Face Pain, 01/22/10
2411名の頭痛患者で、796名が偏頭痛
偏頭痛の大多数は、中等度pain stage
治療期間の頭痛強度にかかわらず、頚部痛は、吐き気より偏頭痛の合併症となっている (P < .0001)。

頚部痛頻度は発作型から慢性連日症状型への移行とともにみられる。


片頭痛の痛みが後頚部でも生じることはごく普通で、後頚部痛だから、片頭痛否定というアホなことはしないように・・・と、私たちアホな内科医への助言がウェブであふれている。
"Migraine headaches can be dull or severe. The pain may be felt behind the eye or in the back of the head and neck."(http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/000709.htm

ことの次第をわかりにくくしてるのは、かつて用いられた、"Combined headache 連合性頭痛 "の存在だろう。国際頭痛分類第2版では、1次性頭痛が、”1.片頭痛、 2. 緊張型頭痛、3. 群発頭痛 とその他の三叉神経・自律神経性頭痛(TAC) ”とされ、すこしは話がわかりやすくなった?・・・だが、”片頭痛”とTAとの区別がわかりにくい・・・と、素人目には・・・・


"頚部病変による二次性頭痛"と、”一次性頭痛”
頚部由来の頭痛は後頚部から前額部に起こり,持続性非拍動性の痛みとして感じられる・・・痛みは上位頚神経由来であるが,三叉神経脊髄路核の灰白質は脊髄灰白質と連続しており,細胞構築上も全く差がない。特に硬膜からの侵害刺激を伝える三叉神経第1枝(内臓枝)からの求心入力と上位頚神経からの入力は三叉神経脊髄路核で収れんするため,頚神経由来の刺激は三叉神経第1枝領域でも強く感じられる(関連痛)。このため頚部病変の痛みは,頚部痛とともに前額部痛,眼窩周囲痛を引き起こす。
咳による増悪や神経痛様の穿刺痛を伴うこともある。後頭神経と三叉神経第1枝出口が片側又は両側性に圧覚過敏を示すが,類似の症状を呈する一次性頭痛との鑑別が必要となる。(http://www.doc-japan.com/jns2009/pdf/3C-S20-03.pdf


三叉神経と片頭痛:トリガーとなるペプチドが、三叉神経の神経細胞の過興奮をもたらすという片頭痛ペプチド仮説
Stress or some unknown factor triggers the release of certain protein fragments called peptides (Substance P, calcitonin gene-related peptide, and others). These peptides dilate blood vessels and produce an inflammatory response that triggers over-excitation of the nerve cells in the trigeminal pathway. [This nerve pathway runs from the brain stem to the head and face. These nerves spread to the meninges (the membrane covering of the brain).]



三叉神経、特に疼痛の復習

(Cranial Nerve V: The Trigeminal Nerve ; http://www.ncbi.nlm.nih.gov/bookshelf/br.fcgi?book=cm&part=A1882)

求心路としては、橋の外側にある三叉神経主知覚核:識別知覚(触圧覚)、三叉神経脊髄路核:主情知覚(温痛覚)、三叉神経中脳路核:(咀嚼筋の筋紡錘の受容器および圧覚)からでて、知覚根を作り、側頭骨錐体部の三叉神経圧根上で三叉神経節を作り、ここを出てから眼神経、上顎神経、下顎神経に分岐する(htttp://ja.wikipedia.org/wiki/三叉神経/)

三叉神経痛脊髄路(http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/basic-trigem.html#tract

(http://anatomy.med.umich.edu/atlas/n2a4p5.html)


"great occipital trigeminus syndrome"や"great occipital trigeminus syndrome"は、pubmedで、50年以上前の論文(AMA Arch Neurol Psychiatry. 1954 Sep;72(3):335-40.)でしか、検索されない。

by internalmedicine | 2010-01-23 09:41 | 中枢神経  

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