皮下注射

皮下投与:subcutaneous injection (abbreviated as SC, SQ, sub-cu, sub-Q or subcut)は、各種自己注射や、日本ではワクチン法として広く採用されている。

インフルエンザ予防接種に関して、ガイドラインが存在し・・・
接種部位は原則として上腕伸側であるが、上腕外側の中ほどは皮下組織が浅く、橈骨神経の走行部位でもあるため、接種部位は原則として上腕伸側で、肩峰から肘頭を結ぶ線のおおよそ下3分の1の部分が適している。 ・・・ 肘関節を屈曲させて、針の先端が筋肉内に入るのを防ぐため注射部位をつまみ隆起させる。皮膚に対しておよそ30度程度の角度で針を挿入する。この際、26~29ゲージ針が好ましい。
とある。

”上腕伸側で、肩峰から肘頭を結ぶ線のおおよそ下3分の1の部分”というところだが、この部位は、BCG接種部位が”上腕外側のほぼ中央部に接種”の後ろに側に位置することとなり、BCG接種痕が確認できれば、双方接種とも正しい部位となるだろう。


ウェブでひろってみると、接種部位に関しては”the outer area of the upper arm"や"the posterior area of the upper arm"などとあいまいな表現のものがあるので注意が必要。


刺入角度に関して・・・
10-15度(http://www.fashion-res.com/intradermal-subcutaneous-and-intramuscular/)、10-30度(http://www.wam.go.jp/wamappl/bb13GS40.nsf/0/8ae574565b8c2d5b4925763c00060e04/$FILE/20090925_1shiryou7_1.pdf)、45度(http://www.dm-town.com/hospital/yakyoku/04/index.html)などの斜め刺入など、接種部位よりかなりばらつきが見られる。


30度だと、筋肉内に到達するのではないかと・・疑問をもってるのは私だけではなさそうだ。

インスリン皮下注を念頭にした、垂直刺入(http://www.hghnews.us/p/175.html)の記述もある。

by internalmedicine | 2010-01-25 09:07 | 医療一般  

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