高齢女性の筋トレは、選択的注意機能、問題解決能力改善をもたらす

大規模前向きコホート研究多数において、身体運動が認知機能や認知症リスク低下に防御的役割をしめすことが判明している。介入研究にて、好気的運動訓練により脳機能や認知機能改善効果が判明している。

だが、resistance trainingはどうかというと、検討数が少ない

Liu-Ambroseらは、65-75歳女性で、12ヶ月の週1回、2回のresistance trainingによりselective attention(心理学上の選択的注意) のexecutive cognitive function(実行性認知機能)とconflict resolutionにおいてベネフィットを見いだした。

加えて、選択的注意と、conflict resolution促進効果は、歩行速度増加と有意な相関がみられた。

歩行速度は、死亡率減少の予測因子となり、実行能力は老人機能状態の認知機能予測因子となる。


Resistance Training and Executive Functions
A 12-Month Randomized Controlled Trial
Teresa Liu-Ambrose, PhD, PT; Lindsay S. Nagamatsu, MA; Peter Graf, PhD; B. Lynn Beattie, MD; Maureen C. Ashe, PhD, PT; Todd C. Handy, PhD
Arch Intern Med. 2010;170(2):170-178.





筋トレは、実践的能力である、注意選択、conflict resolution劣化防止に役立つとなると、日常的にも有益である。ただ、歩行速度にも言及され、なんだか、論文の主題がわかりにくくなっていると思う。歩行速度って、好気的運動の能力と思うのだが・・・

歩行速度が遅いと死亡率アップ:心血管死亡と関連 2009-11-20

歩く速度の改善  2007-07-03

慢性期卒中患者理学療法歩行訓練:単なるoverground訓練では効果は限定的  2009-10-28



”conflict resolution”は学問の一分野であり、心理学的アプローチとして非常に興味深い。

by internalmedicine | 2010-01-26 10:04 | 精神・認知  

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