CKD副事象アウトカム:一定eGFRに対しては、たんぱく尿の存在が問題

慢性腎臓病(CKD)のstaging systemは、主にeGFRに基づいており、低eGFR患者は副作用臨床アウトカムのリスクがより高い。たんぱく尿も同じく、CKDのマーカーであり、副事象アウトカムと相関するが、存在と重症度は現在のCKDの分類に組み込まれておらず、疾患関連副事象イベントのリスク推定にも用いられてない。

Hemmelgarn らは、eGFR減少+たんぱく尿患者で、より副事象アウトカムが、片方の要素存在より、悪化するか検討した結果、フォローアップ中央値35ヶ月(range 0-59ヶ月)で、一定eGFRあたりの全原因死亡率、心筋梗塞、腎不全発症リスクは、たんぱく尿の量に応じて増加していることが判明した。



Relation Between Kidney Function, Proteinuria, and Adverse Outcomes
Brenda R. Hemmelgarn et. al. Alberta Kidney Disease Network
JAMA. 2010;303(5):423-429.

The majority of individuals (89.1%) had an eGFR of 60 mL/min/1.73 m2 or greater. Over median follow-up of 35 months (range, 0-59 months), 27 959 participants (3.0%) died.

The fully adjusted rate of all-cause mortality was higher in study participants with lower eGFRs or heavier proteinuria.
補正死亡率は、eGFR 45-59.9で正常タンパク尿排泄量の対象に比べ、尿dipstickによる重度たんぱく尿とeGFR 60mL/min/1.73 m2以上の対象者では、2倍より、そのリスクが大きい(rate, 1000人年あたり 7.2 [95% CI, 6.6-7.8] vs 2.9 [95% CI, 2.7-3.0] ; rate ratio, 2.5 [95% CI, 2.3-2.7])。

同様の結果が、ACRによるたんぱく尿測定したときにも同様の結果が示された(1000人年 重度たんぱく尿 vs 無たんぱく尿 15.9 [95% CI, 14.0-18.1] と 7.0 [95% CI, 6.4-7.6] ; rate ratio, 2.3 [95% CI, 2.0-2.6] 対 急性心筋梗塞後入院、終末期腎疾患、血中Cr倍加)


eGFRとたんぱく尿が線形に現れる経験則を見いだすことができれば・・・もうちょっとがわかりやすくなると思う。ただ、CKDに関しては、eGFRとたんぱく尿(アルブミン尿)という2つの要素が絡む。この相互関係と独立因子としての関連を解明できるならわかりやすくなるだろう。・・・そう簡単にはいかないのだろう・・・

by internalmedicine | 2010-02-03 08:54 | 動脈硬化/循環器  

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