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生活習慣改善指導遵守しない急性虚血性疾患患者は、遵守患者に比べ イベント・死亡リスク4倍弱

生活習慣の改善は、急性期でも、というか、急性期こそ、きわめて大事ということになるだろう。

Association of Diet, Exercise, and Smoking Modification With Risk of Early Cardiovascular Events After Acute Coronary Syndromes
Chow et al. Circulation.2010; 0: CIRCULATIONAHA.109.891523
41ヶ国18 809名の患者参加の Organization to Assess Strategies in Acute Ischemic Syndromes (OASIS)

30日フォローアップにて、食事、運動、禁煙のadherence報告
食事、運動療法推奨adherenceなし 28.5%
食事もしくは運動推奨adherrence 41.6%
両者adherence 29.9%

抗血小板使用は 96.1%
スタチン使用は 78.9%
ACE/ARBは 72.4%

禁煙は心筋梗塞リスク減少と関連(比較持続喫煙) オッズ比 , 0.57; 95% 信頼区間 0.36 ~ 0.89)

食事・運動adherenceは、nonadherence比較で、心筋梗塞リスク減少(odds ratio, 0.52; 95% 信頼区間, 0.4 to 0.69).

持続喫煙+食事・運動non adherence患者は、食事・運動修正・非喫煙者に比べ、3.8倍の心筋梗塞・卒中・死亡リスク増加


急性期ってとても良い動機づけを与えられるチャンスである。この時期に濃厚な生活臭改善のモチベーションを与えることで、その後の生活習慣に大きな影響を与えることとなるだろう。
このチャンスをいかせられる制度となっているか・・・はなはだ疑問。たとえば、禁煙指導などは、急性期疾患を受け持つ大病院でなかなか開始しにくく(喫煙者の抵抗にあい、大病院ほど禁煙保険診療認可とりにくい)。食事指導・運動療法指導などは実践的に行えば、時間のかかることであり、急性期病院では嫌われる。

医療側から言わせてもらえば、生活指導への経済的動機付けが、今の診療報酬体系にほとんど存在しない。うるさく生活指導をしてしまうと、患者から煙たがられ、しまいには怒り出す場合もあり、腫れ物に触るような形だけの生活指導に終始する場合もある。

・・・今後、日本でも、生活習慣改善を一次予防だけに終始するだけでなく、二次予防にも目を向ける必要がある。



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by internalmedicine | 2010-02-03 11:33 | 動脈硬化/循環器

 

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