地域医療貢献加算:あなたのために30円で24時間働かすことのできるコンシェルジュ制度ができました
2010年 02月 17日
現代の日本に、”1回30円で、かかりつけ患者と称すれば、ひとりの医者を常にコンシェルジュ替わりに呼び出すことができるサービス”を設定した・・・という恐ろしい奴隷制度出現した。
厚労省役人:
"標榜時間外の解釈について、「いつ電話してもつかまるということ」などと説明"
http://www.excite.co.jp/News/society/20100215/Cabrain_26304.html
わざと学会などでは携帯電話が繋がらなくしている会場は多い。また、田舎では電波届かないところも多い。・・・そういうところは避けて行動しなければならなくなる。
また、医者は、風呂に入ってる時も、うんこしている時も電話器を離せない。
電話すればいつでも捕まるわけだから、これを申請した医者は、連絡つかないということはありえない。
役人の主張通りでなければ加算請求できないとなると現実的には誰も加算なんかしないだろう。もし、申請するとすれば、よほどの覚悟を持って滅私奉公の御仁か、詐欺師。
こういうアホ制度を作ろうとしているバカ役人たちも24時間365時間連絡できるようにすべきだ!
かれらも、形の上では國民の健康を24時間365日守っているわけだし・・・
”「地域医療貢献加算」は要らない”
【365日24時間対応の大変さ】
在宅療養支援診療所の算定要件は365日24時間対応です。当院も年間40余名の在宅看取りを行っています。しかしこれは在宅患者さんであって、もしすべての外来患者さんに携帯電話を教えたらどんなことになるでしょうか?まず、名前だけでは病状や投薬状況を思い出せない場合も予想されます。もし診察を要請されて断れば、応召義務違反になるのでしょうか。応召義務を巡る裁判は必至です。
以前、酒気帯びで診察した医師が大きく報道されていましたが、地域医療貢献診療所の医師は一生酒を飲めないことになります。全患者に365日24時間対応とは、考えただけで気が遠くなります。開業医がいくら個人事業主とはいえ、労働衛生の観点からもそのような労働環境は常軌を逸しています。
まことにもっともで、”通常診療している患者のかかりつけの病気の範疇”なら責任をもつべきと思うが、”かかりつけの患者”の定義がもともとあいまいで、電話連絡してくる患者がすべて”かかりつけ患者”と主張することなど容易に予想できる。通常診療している患者に電話番号を開示すれば、その一家・近所・知人にまで電話番号は広まる。
足立氏はこの日の記者会見で、「時間外で電話に応じたり、自分が診察できなくても他の病院を紹介するなど、地域医療で頑張っている方々の診療料を下げるつもりは全くない」と強調した。そのうえで、「薬だけ処方されているようなところや、9時~5時でいなくなって、その後は連絡の取りようがないところ」と例示し、こうした診療所は「若干の低下はあるだろう」と述べた。
http://www.asahi.com/health/news/TKY201001190470.html
(魚拓)
”標榜時間後3時間程度の・・・”という情報もあるようだが、24時間365日というふざけた奴隷制度が現代に出現しないことを祈る。
人権を無視したような制度って・・・憲法違反じゃないのだろうか?
by internalmedicine | 2010-02-17 11:43 | くそ役人