2005年 09月 08日 ( 2 )

 

市中肺炎のガイドラインを守ることは予後に影響を与える

今度の日本呼吸器学会のガイドラインは意見を募集してましたが、
http://www.jrs.or.jp/information/050727_guideline_index.html
クリアカットでかなりわかりやすくなってます。


市中肺炎においてガイドライン遵守性というのが、今後より求められるのかもしれません。
なんせ、予後に影響を及ぼしているわけですから・・・
一方、結局何行ってるんだかわからないガイドラインというのは意味がないわけで・・・
今度の呼吸器学会のCAPガイドラインはかなり楽しみです。


Guidelines for the Treatment of Community-acquired Pneumonia
Predictors of Adherence and Outcome
http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/abstract/172/6/757
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 172. pp. 757-762, (2005)
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13のスペインの病院に受診したCAP1288名の患者の研究。


ガイドライン遵守性は高く79.7%で、病院間の差が大きい(range:47-97%)、医者間もばらつきが大きい(呼吸器科医 81%、呼吸器科レジデント 84%、非呼吸器レジデント 82%、他の専門 67&)
高い遵守性の関連した独立した因子としては病院・医師の性質、初期のFineのリスク分類で高いリスク分類のもの、一方ICU入室は遵守性が減少した。
74名の患者死亡(6.1%)、治療失敗は175(14.2%)で見られた。

Fineの重症度分類:http://content.nejm.org/cgi/content/full/336/4/243
(http://content.nejm.org/cgi/content/full/336/4/243/F1,http://content.nejm.org/cgi/content/full/336/4/243/T2)

Fineのリスクで補正後、ガイドライン遵守性は死亡に対し防御的(OR 0.55 95%CI 0.3-0.9)で治療失敗にも防御的(OR 0.65 95%CI 0.5-0.9)
呼吸器科医とレジデントの処方は、治療失敗リスクが少ない(OR, 0.6; 95% CI, 0.4?0.9).

結論:ガイドライン遵守性は病院、医師の専門性とトレーニングの状態に主に依存する。非遵守性は非呼吸器専門医に多く、治療失敗、生命予後の独立したリスク要因である。
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by internalmedicine | 2005-09-08 15:25 | 呼吸器系  

アクトス+メルビン合剤FDA承認らしい

アクトス+メルビンの合剤発売・・・ただし米国
http://www.medscape.com/viewarticle/512067

塩酸ピオグリタゾン+塩酸メトホルミン錠(商品名ACTOplus met)
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The 15/500-mg and 15/850-mg pioglitazone/metformin tablets are administered once a day or in divided doses not to exceed the maximum recommended daily doses of 45 mg and 2,550 mg, respectively
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日本の現在の処方
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アクトス:
通常、成人にはピオグリタゾンとして15~30mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお、性別、年齢、症状により適宜増減するが、45mgを上限とする。

メルビン:通常、塩酸メトホルミンとして1日量500mgより開始し、1日2~3回食後に分割経口投与する。
維持量は効果を観察しながら決めるが、1日最高投与量は750mgとする。

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日本での処方実態から考えれば、アクトスは量は適量だが、メルビン500mgより250mgを出してほしかった気も個人的にはするのだが・・



メルビンを第一に出している私としては、武田さん日本でもがんばって出してほしい。



それにしても、メルビンはまだ“本剤はSU剤が効果不十分な場合あるいは副作用等により使用不適当な場合にのみ使用すること。”という縛りが残ってる・・・あいかわらず、添付文書というのは、えらく実態と解離してますなぁ・・・>こういうのを盾に医療保険者は医者いじめをするのだが・・・




資格更新時の試験にインスリン抵抗性状態の2型糖尿病患者の第一選択薬を問うが問題があったが、BG剤、インスリン感受性促進剤、αGIの使い分けに結論は出ているのであろうか?

おそらく、解答は使い分けを問うているのだろう。

http://www.uemura-clinic.com/dmlecture/image/oha.gif


また、やせ型の患者において、αGIと即効性インスリン分泌薬剤はどう使い分けるのだろう。



グルファストそのものは雁行開発戦略(2番手,3番手戦略)らしい。糖尿病薬剤の中で41億円の売り上げであるスターシスは今ひとつ売れてないようである。


メルビン投与の米国と日本の臨床スタンスの違いがあるようで、米国では、2002年の記事ではメルビンとSU剤が第一選択で、肥満・インスリン抵抗性を示す患者には特に第一選択薬唖。PPAR-γアゴニストとしてアクトスは記載されているようである。だが、あくまでメルビン不適応患者例らしい。そして、SU剤は血糖低下作用は群を抜いている。
http://www.postgradmed.com/issues/2002/05_02/ahmann1.htm


ADA 2004 Clinical Practice Recommendationsには明確なものはかかれていなかった。
http://care.diabetesjournals.org/cgi/reprint/27/suppl_1/s3

by internalmedicine | 2005-09-08 14:16 | 動脈硬化/循環器