2008年 01月 28日 ( 2 )

 

“mitochondrial genetic bottleneck”の実証報告

Newcastle UniversityのPatrick Chinnery教授のミトコンドリア疾患の遺伝性が予測困難な理由の一つを解明したとのこと

遺伝子変異mtDNAがパスするのが少数か大多数かで、疾患を有さない子供と重度の子供をわけることとなる。女性の卵子はその成長のごく初期において形成される。
precursor cellが多数の卵子に分かれるとき、卵子がランダムに分布されると思われる。
卵子同士で、変異mtDNAの非常にばらつきが多いので、変異遺伝子の量そのものも次世代に伝わる音となる。
この違いが疾患重症度の違いとして現れるのであるという考え



mtDNA分子の少数しか次世代に通過しないという “mitochondrial genetic bottleneck”


チャンスのゲームなのである。赤玉・白玉を混ぜているところからランダムに取り上げたときに、非常に少数の赤玉とさらに非常に少数の白玉をつかむことがある。これが変異mtDNAの量がことなる理由なのである。このボトルネックを通過後、ミトコンドリアの形質が発現するわけだから、変異確率が個体にとってはランダムとなる。

Nature Geneticsに27日づけで、Chinneryらの国際チームは、このbottleneckが現実に存在し、卵子を形成するときにドラマティックにmtDNAの数が減少することを示した。

重症度の変異が大きいこと、卵子が増加するにつれ、子供に到達する異常ミトコンドリアの数が増加すること。このケースでは子供の方が母親より影響を受けやすくなる。

ミトコンドリア疾患は5000名に一人と考えられているが、正確な異常mtDNAの比率が既知となったときに、子供への影響するか、どのように影響するか科学者はまだ予測できない。
この研究により今後の疾患リスク予想に役立つかもしれない仕事である。
情報ソース:http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-01/wt-mc012508.php


この辺の説明(ミトコンドリアDNAの遺伝的均一化促進方法 特許申請)を合わせ見るとちょっと分かった気がする
ミトコンドリアは多様かつ多数のゲノムDNAのコピーを運搬し、例えば哺乳細胞およびサッカロミセスセレビシエ細胞では、ミトコンドリアDNA(mtDNA)のコピーがそれぞれ10^3から10^5個および30~100個存在する。mtDNAはミトコンドリアの機能に不可欠である。変異の獲得はミトコンドリアのゲノムの方が核のゲノムより約10倍速いので、各細胞には多様な変異を伴う異質mtDNAのコピーが存在していると推測される。酵母ないしヒトでは、核ゲノムとは異なり、ミトコンドリアゲノムの対立遺伝子は細胞分裂周期中に素早く分離することが多く、酵母では細胞分裂の10~20サイクル中に、哺乳類では2ないし3継代中に、各細胞または個体のmtDNAは全て遺伝子的に均質になる(この現象を「ホモプラスミー」と言う)。
哺乳類の卵母細胞の分化過程でホモプラスミーが成立する。変異体ホモプラスミー細胞が確立する際、 mtDNAの単一コピー上の変異体対立遺伝子は増殖して、多数の細胞内小器官DANの完全なコピーの集団を形成するが、それは無作為に選択したmtDNA の1個のコピーを鋳型にして子孫mtDNAの全てを複製するかのようである。mtDNAが個別に複製して子孫に無作為に分配されるならば、細胞分裂している各酵母細胞中のmtDNAの数は2ないし6個、あるいは約3個となるはずである。しかし、計算で求めたmtDNAのコピー数はmtDNAの実際のコピー数よりもはるかに少ない。従って、ホモプラスミー細胞は能動過程により生成する。ヒトでのヘテロプラスミーは、ミトコンドリア疾患として知られている重篤な遺伝性疾患に関連して、または高齢者の幾つかの組織中に観察される。このような疾患の原因となる遺伝子欠損はmtDNAまたは常染色体のどちらかにある。最近、ホモプラスミー形成は核遺伝子の制御下にあることが示された。




Random Genetic Drift Determines the Level of Mutant mtDNA in Human Primary Oocytes
Am J Hum Genet. 2001 February; 68(2): 533–536.

by internalmedicine | 2008-01-28 09:48 | 医療一般  

社会保障(を破壊し)国民(生活を破壊する)会議

小泉政権下になり、老人や低所得者層の貯蓄がきわめて減っている。
マスコミは若者のワーキングプアだけに注目をするが、現実には老人の貧困問題の方がより深刻なのである。

社会保障(を破壊し)国民(生活を破壊する)会議_a0007242_1510079.jpg


社会保障(を破壊し)国民(生活を破壊する)会議_a0007242_15102279.jpg


(引用:http://jp.fujitsu.com/group/fri/downloads/report/economic-review/200604/03-3.pdf

購買層とならない老人層は無用とばかりの経済団体を頭に、日本の医療福祉をつぶしてきた連中に、日本の将来の社会保障ビジョンを任そうとす自民党・・・ふざけんじゃねぇと・・・私だけではなく、ネットでも不満ごうごう


これって、社会保障国民会議とは、社会保障(し)国民(生活を破壊する)会議だろ

小田與之彦・日本青年会議所会頭
 JCの取り組みには社会保障・福祉の理念が書かれてないのだが・・・ここの代表を加える意義は?


唐沢祥人・日本医師会会長(病気療養中):どうせ存在感なし

神田敏子・全国消費者団体連絡会事務局長
 
全国消団連は「消費者の権利の確立とくらしを守り向上をめざすため全国の消費者組織の協力と連絡をはかり、消費者運動を促進すること」を目的として設立され、消費生活に関連する諸問題や制度及び消費者運動の進め方等について、調査研究、情報の交換を行っています。
:消費者という立場と社会保障?・・・意味わからん

権丈善一・慶応大商学部教授
小さすぎる政府しかもたない日本の医療費の水準は低すぎる。それゆえに、今日の医療崩壊が進行しているのである。この医療崩壊を食い止めるために医療費を増やす方法は、実は、二つある――図2にみるように、国際標準でみて低い日本の医療費を、平等消費型医療制度、すなわち皆保険制度を堅持しながら医療費を引き上げる方法と、階層消費型医療制度、すなわち混合診療を解禁しながら医療費を引き上げる方法である。
(http://news.fbc.keio.ac.jp/%7Ekenjoh/work/korunakare104.pdf)

・・・小さすぎる政府?官僚主義の大政府だとおもうけどなぁ・・・医療費水準が少ないことはその認識はあるようだ・・・だが、混合診療の正当化に動くおそれ有り


清家篤・慶応大商学部教授
高齢化で職業人生は長く、市場競争激化で雇用保証期間は短く、市場を通じた雇用保証に(講演会)・・・というがちがちの市場至上主義者


竹中ナミ・プロップ・ステーション理事長 
障害者福祉:
information and communication technology (ICT) を強く主張
ref. GAID
印象:偏った主張をするおそれがある


中田清:全国老人福祉施設協議会副会長
業界団体


樋口恵子:
高齢社会をよくする女性の会理事長 
介護保険作成時の中央社会福祉審議会委員
美術畑で、民主党から立候補し落選歴
高齢社会に関して要望する方の立場というところか?
理想論だけで、実践的考察不能


南砂(みなみ・まさご):
読売新聞東京本社編集委員 例の読売の「医療と介護」の担当者か?
マスゴミ特有の財務省・経済団体への提灯発言に終始でなければよいのだが・・・

一番気になるのが、医療崩壊のトドメになる「謝罪マニュアル」に読売が熱心なことである


山田啓二・京都府知事: 
保険者である地方公共団体代表というところか? 21世紀臨調:自治省(現 総務省)OBというのが気になる

by internalmedicine | 2008-01-28 08:23 | くそ役人