2008年 02月 02日 ( 2 )

 

ADA  食品・栄養・成分の研究現況を提示

ADAの委員会が、食品、栄養、食品成分のState of current researchということで調査したものであり、詳細はADA’s Evidence Analysis Library:www.adaevidencelibrary.comで閲覧できる。

無数の食事に関する要因・要素が心血管リスクに影響を与えることが判明している。合致した栄養素に見合い、CVDリスクを減少させることを目的に、個別化したパターンが必要であり、レビューは有効な“食事上の配慮”を提示している。(http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-02/ada-hft013108.php)


・飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、食事コレステロールは少ないか?

・水溶性繊維に重点をおいた総食事性繊維は十分か?

・無脂肪/低脂肪食事 and/or 他のカルシウム/ビタミンD豊富な栄養源を含むか?

・多くの種類の物・野菜からビタミン、ミネラル、phytochemicals、antioxidantsを多く含む状態にあるか、そして、塩分の少ない状態にあるか?

・高リスク状態では、植物ステロール・スタノールを含むか?

・健康的体重とカロリーバランスwお達成するべく、身体運動増加と適切なカロリー摂取を伴った食事介入を到達しているか?


ミネソタ大学の研究者によると、食品産業はFDA指示によるトランス脂肪含有減少の方向にある。しかし、消費者はトランス脂肪酸フリーの食品であるべきとしている。

ミネアポリス地域のスーパーマーケットの商品、マーガリン・バター、クッキー、スナックケーキ、savory snackを試料にトランス・飽和脂肪酸を測定。研究者はトランスフリー食品のコストも検討した。トランス型脂肪を減少する技術はコストがかかり、食品加工への負担ともなるのである。
多くのマーガリン (21/29)やバター(34/44)、クッキー・スナックケーキ31/40)、savory snack(31/40)はトランス型脂肪はゼロと表示しているが、この内のいくつかには相当量のトランス型脂肪が含まれていた。
結論としては、ここの含量がばらついているので、商品表示は読みやすくする必要があるとしている。低トランス・飽和型脂肪はコストがかかり、価格を意識する消費者には障壁となるだろう。



日本政府はこのトランス型脂肪測定に非積極的である。大手メーカーに遠慮している部分があるのではないか?健康エコナはすでに厚労省審議会でトランス型含量が問題になっているが、“トランス脂肪酸の総量を3%程度に下げる努力もしているという回答・・・なんて一企業側の肩をもつ 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会新開発食品調査部会”というのはBSEの委員会と同様はじめに結論ありきで、とても恣意的である。(トランス型脂肪酸と心血管疾患 2006-04-17 14:28 )


ref.)
トランス型脂肪酸はニューヨークから出て行け! 2007-05-17




これをみると、サプリメント業界はplant stanol・sterolに関心を傾けるだろうなぁ・・・と想像・・・Functional Foods Fact Sheet: Plant Stanols and Sterols

by internalmedicine | 2008-02-02 10:21 | 動脈硬化/循環器  

経口禁煙補助薬チャンピックスと自殺問題

日本で発売予定のチャンピックス(USではChantix)<varenicline>という薬剤は下手すると薬害利権団体の対象となる危険がある。

喫煙そのものが自殺と関連が深いこともあり、自殺というインデックスに注目されれば因果律と関係ないところで、犯人扱いされる可能性が出てくるのである。いわば“インフルエンザの異常行動におけるとタミフルという“bystandaer”を主犯扱いにして大騒ぎをする要因があると思われる。

またぞろ、再び有益な薬剤が市場から消えてしまわないように、各関係者、製薬会社、行政、処方医師、薬剤師、使用患者は十分な配慮が必要である。

Vareniclineは、脳の主な受容体であるα42受容体を部分的にブロックすることで、その作用が出現する。喫煙後10-19秒後、ニコチンがこの受容体に接触する。この受容体はドパミン増加の引き金となり、娯楽感覚としての報償システムが働くのである。この報償システムが働きにくいためたばこをすっても楽しくないという次第。


ソース(http://www.medpagetoday.com/Pulmonary/SmokingCOPD/tb/3276)
不安、神経質、うつ感情、緊張、自殺行動、自殺思考などの気分変調が420の確認報告がされているとFDA(FDA:Varenicline (marketed as Chantix) Information)は述べている。禁煙完了されてない薬剤服用患者でも報告されている。
さらに、症状のほとんどは薬剤服用患者での報告であるが、薬剤中止後症状出現したケースもFDAで確認されている。
FDAは有効な禁煙剤であるという以前の報告を繰り返している。press briefingにてFDAの麻酔・鎮痛剤・リウマチ製品部門の責任者であるBob Rappaportは、ベネフィットがリスクが上回ると述べている。氏はFDAは薬剤のレビューを続けており、薬剤と副作用事象との原因関係を確認できてないとさらに述べている。

2006年5月発売以来ファイザーによると推定約500万人で薬剤使用経験があるが、イベント率そのものはかなり低いことをFDAは示している。

Pfizerは薬剤表示に、FDA todayの警告を反映させ、RappaportはDTC広告の変更を行ったと述べている。

FDAは、医師は注意深く、行動・気分変調を観察する必要性があり、薬剤服用患者にそのような症状があれば直ちに医師に報告するよう警告を与えている。



・自殺傾向あるひとが喫煙に走るのかという潜在的関連性のエビデンスは欠くが、喫煙状態であることとその自殺の関係は独立した危険因子として存在する。
J Affect Disord. 2007 Nov 14

・社会不安がニコチン依存の有意な関連が横断的後顧的解析と前向き長軸解析とも認められ、社会的なおそれが重度の喫煙しように走らせる要因となる可能性がある
Eur Psychiatry. 2000 Feb;15(1):67-74.

by internalmedicine | 2008-02-02 08:41 | 環境問題