2008年 02月 21日 ( 6 )

 

山道がジグザグな理由

・・・といっても別に解決しているわけではなさそうだが、人間の身体的限界によりこの足跡形成ができたものではないかとして考察

In the race to the top, zigzagging is more efficient than a straight line
http://uwnews.org/article.asp?articleID=39870



二点を結ぶ直線が採痰コースであろうが、早くそして容易かというと・・・そうでもない


地形は水平でないとき特に顕著で、数学モデルで、急勾配のアップ・ダウンでジグザグコースがもっとも有効な方法であるということを示した。
University of Washingtonの景観考古学(landscape archaeologist)人類学準教授のMarcos Lloberaは、「ジグザグ、スウィッチバックは理解しているが、なぜなのかは理解できない」

過去の景観の動きを再構築することで、足跡でその起源を発見しようとするもの
まず平坦な地形で研究し、それが急勾配になると複雑になる。
一転、クリティカルなスロープがあり、数学的に直線的に行こうとするとあまりに代謝コストがかかるポイントであることが判明した。

本来向かう方向に逆戻りする方向へ行く必要があるときに、ジグザグが生じる
スロープが急なほど、直角に向かうこととなるのが重要という次第

人々の、身体上、biomechanics、スロープ昇降のエネルギーコストの違い故、足跡が発達する。

人々のアップダウンの異なるパターンとして、近道が発生する。
山を下るとき、ブレーキとして使用する以外のエネルギーが一般的に入らない。

昇降により異なる道ができることを期待するが、妥協点に到達し、明らかな近道は出現することがない。

足跡や道が作られ、発展するには他の多くの身体的要因があるだろう、新しいモデルは単純枯れたもので、出発点に過ぎないと述べている。
地形と関連し、その上の動きの異なるパターンを研究するシミュレーションエンジンを構築することを望まれる。
景観利用に興味を持ち、様々な社会・文化の蓄積によるものであると述べている。

by internalmedicine | 2008-02-21 16:36 | 環境問題  

無脂肪牛乳は血圧を下げる

公正競争規約(平成15年11月27日 公正取引委員会 pdf)
「低脂肪牛乳」とは、乳等省令第2条第9 項に規定する低脂肪牛乳であって、重量百分率で無脂乳固形分8.0%以上及び乳脂肪分0.5%以上1.5%以下の成分を含有するもの

「無脂肪牛乳」とは、乳等省令第2条第10 項に規定する無脂肪牛乳であって、重量百分率で無脂乳固形分8.0%以上及び乳脂肪分0.5%未満の成分を含有するものをいう。


AHAは低脂肪というより無脂肪を推奨しているようである
・Fat-free, zero-fat, no-fat or nonfat milk
・½–1% low-fat or light milk




Wang L, Manson JE, Buring JE, Lee IM, Sesso HD. Dietary intake of dairy products, calcium, and vitamin D and the risk of hypertension in middle-aged and older women.
Hypertension. 2008;51:1-7.

約3万人の中年以降の女性の食事を調査し、Harvardの研究者は、低脂肪ミルク・乳製品をとる女性はカルシウム・ビタミンDが多く、血圧予防効果があると報告した

ミルクに特異的な研究にて、2サービング以上のfat freeみるく飲用は、まったく牛乳を飲まない人に比べ、10%まで高血圧を下げる。
高脂肪ミルクや乳製品、カルシウム・ビタミンDサプリメントユーザーにはその効果はなかった。

NHL/BIによる食事推奨としては低脂肪乳製品、果物、野菜が血圧低下をもたらすことを推奨し、DASH dietが推奨されている。

以前の研究でもDASH dietとfat freeミルクの血圧への有効性が認められ、U.S. Dietary guidelineがなぜfat free milkを毎日飲むことを推奨しているかの根拠になるだろう。

by internalmedicine | 2008-02-21 15:45 | 動脈硬化/循環器  

超音波検査によるG spot発見

Ultrasound nails location of the elusive G spot
http://www.newscientist.com/channel/sex/love/mg19726444.100-ultrasound-nails-location-of-the-elusive-g-spot.html

生化学的所見での検討:Journal of Sexual Medicine, DOI: 10.1111/j.1743-6109.2007.00739.x

上記検討されたG spotのあるべき部分に感度高い場所を、自己刺激にて、エコー検査を繰り返し、物理的圧力で腫脹する場所を見いだした。この場所がG spotであるとした。


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by internalmedicine | 2008-02-21 14:43 | 医学  

CABG時トラジロール使用による死亡率増加・腎機能低下

トラジロールについて”FDAが冠動脈バイパス術での使用に注意勧告、腎不全や心筋梗塞などのリスク増の可能性”があり、この種の抗プラスミン剤使用の安全性が危惧されている。

Aprotinin(Trasylol)は、CABG中の出血コントロールのため使われるが、入院死亡を増やすとのこと(NEJM Vol 358:771-783 Feb. 21, 2008
そして、単一施設研究にて、CABGのaprotinin使用は死亡率と腎機能低下をもたらす(NEJM 358:784-793 Feb. 21, 2008


抗プラスミン剤全般には安全性はどうなのだろう?

by internalmedicine | 2008-02-21 10:03 | 動脈硬化/循環器  

脊椎すべり症なしの脊椎管狭窄症の良好な手術成績

Spine Patient Outcomes Research Trial (SPORT)

spinal stenosis without spondylolisthesis(脊椎すべり症なしの脊椎管狭窄症)の手術(decompressive surgery:減圧手術)vs非手術比較トライアル


手術療法が勝った結果のようだ

(小さい!)

研究対象289名、別に365名を観察対照をもうけた
2年時点で、67%を手術、43%を非手術割り当て
Adherenceが悪いにかかわらず、IIT分析で、SF-36スケールにおいて手術群の優位性が認められた(7.8  95% 信頼区間, 1.5 ~ 14.1)。
しかし、Oswestry Disability Indexや身体機能においては有意な差異は認めない。
手術群で、as-treated analysis、コホートと共変数補正にて有意に全てのプライマリアウトカムの改善が見られた。この変化は2年は最低でも継続した。


解説としては、
脊柱管狭窄症は、軸性下肢痛、神経的な間欠性跛行が特徴で、65歳超の腰椎手術の最も多い原因である。手術適用にばらつきが見られる。狭窄のレントゲン上の証拠があっても無症状である。故に、症状と画像の臨床的相関が重大となる。2005年Cochraneレビューでは、手術有効性に関して結論づけるにはエビデンスに量的不足とその制限があった。


かくして・・・手術ガイドラインに影響を及ぼすであろう報告という話

by internalmedicine | 2008-02-21 09:29 | 運動系  

寒冷蕁麻疹のアイスキューブテスト

Cold-Induced Urticaria
寒冷蕁麻疹


アイスキューブテスト:5分氷片をおいて皮膚反応を見る


紅斑出現
皮膚を暖めると、典型的蕁麻疹出現
次第に寒冷領域より末梢に広がる



寒冷蕁麻疹はほとんどのケースで特発性だが、ときにクリオグロブリンが検知されることがあり、ウィルス感染があったことやリンパ増殖性疾患に併発することもある。
数年で自然回復することもある。


・Clinical Features and Anaphylaxis in Children With Cold Urticaria
PEDIATRICS Vol. 113 No. 4 April 2004, pp. e313-e317
寒冷蕁麻疹のなかにcryoglobulinemiaがあり、稀なる病型として遅発性寒冷蕁麻疹があり、9-12時間後蕁麻疹と血管浮腫を生じるものであり、これは常染色体優性遺伝。他に、家族性寒冷蕁麻疹として知られ、間欠性皮疹(非蕁麻疹)、熱、関節痛、結膜炎を生じるもので全身寒冷暴露後2.5時間後発症であるものもあり、これも常染色体優性遺伝で、染色体1q44.6の遺伝子変異として報告されている。


獲得性寒冷蕁麻疹;Acquired cold urticaria (ACU) という名称で検討されることが多くなっている(Clinical and Experimental Dermatology Volume 32 Issue 3 Page 241-245, May 2007 )。

寒冷刺激試験の信頼性はまだ確立されていないが、ある報告(Journal of Allergy and Clinical Immunology, Volume 114, Issue 5, Pages 1224-1225)によると、AUC症例中 25/30(83%)にて陽性とのことで、95%信頼区間 70-96.7%。

by internalmedicine | 2008-02-21 08:48 | 内科全般