2009年 02月 16日 ( 5 )

 

カロリー制限は高齢者の認知機能を改善する

動物研究では、カロリー制限と不飽和脂肪酸が、加齢における認知機能にとって有益である


Caloric restriction improves memory in elderly humans
PNAS Feb. 10, 2009, 106 (6)
50名の健康、正常から過体重老人(29名の女性、平均60.5歳、平均BMI 28 kg/m2)を3群に層別化
(i) カロリー制限 (30% 減少)
(ii)不飽和脂肪酸の摂取増加 (総脂肪量を変化させず、20% 増加)
(iii)対照


介入前後3ヶ月、記憶パフォーマンスを標準的条件下で評価


カロリー制限後、言語記憶スコアは有意に改善(平均増加 20%; P< 0.001)

空腹時インスリンの低下レベルと相関し、hsCRPとも相関

食事をよく守ってくれた人でもっとも多くの効果あり (all r values < −0.8; all P values <0.05)

脳由来neurotrophic factorの値は不変

他の二群では記憶に関して変化無かった。

健康老人においてカロリー制限が記憶パフォーマンスに対して有益な効果があることが示された。メカに図は、おそらく、シナプス可塑性と脳neurofacilitatory pathwayの刺激が、インスリン感受性改善と炎症的活動性減弱をもたらすからと考える。



某国の総理大臣も、夜中、料亭で美味しい物をたらふく食うのではなく、粗食・カロリー制限を主とすれば、漢字の読み間違いも少なくなるのかも?

もっとも、毎晩、飲酒じゃ、もともと頭良くても、認知機能は低下する・・・なるほど、だから、政治家は・・・略

by internalmedicine | 2009-02-16 17:27 | 精神・認知  

グラム陰性桿菌による院内感染症の防止のための留意点 マニュアル作成の手引き

グラム陰性桿菌による院内感染症の防止のための留意点
-マニュアル作成の手引き-
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/i-anzen/hourei/dl/090123-2.pdf

手引きと良いながらごり押し・・・だろう

セラチアや緑膿菌などによる散発的あるいは同時多発的、集団的な血流感染症が発生した場合は、先ず輸液経路などの汚染を疑い、酒精綿、輸液ボトル、点滴回路、カテーテルの細菌検査を緊急に実施する必要がある。


一般病棟で不可能な項目も含んでいる

医療職員の教育
院内感染症の起因菌としてグラム陰性桿菌が問題となりつつあるが、その菌種の種類や抗菌薬耐性パーターンが多様であり、しかも施設毎に耐性獲得状況が異なり、さらにその状況は抗菌薬の使用状況に伴い刻々と変化している。したがって、その多様性や変動を常時正確に把握し、適切な院内感染対策を講じる事は容易ではない。
しかし、個々の医療施設では、院内感染症の発生を極力低いレベルに抑制する為、カテーテルの衛生管理のみならず、消毒薬の適正な使用方法、医薬品の衛生管理の必要性、医療機器、用具の衛生管理、病院環境の衛生的保持など、多方面に関する医療職員の知識の不断の更新が必要となっており、多面的な視点から、院内感染対策、接触感染予防策などの知識や技量を高めるための職員教育を継続、充実させる必要がある


◆輸液剤の調製および医薬品などの衛生管理
Ⅱ-3 ヘパリン等のバイアルに何度も針を刺して繰り返し使用しない。また、ヘパリン
ロックのため、大量のヘパリン生食水をボトル内で調整し、長期間にわたり、頻回に分取
し連用しない。(A-III)

◆輸液ラインの汚染防止
Ⅱ-5 一般病棟では静脈注射用のラインには三方活栓を連結しない方がよい。(B-II)
Ⅱ-6 カテーテルの皮膚刺入部位は透明の固定用あるいは被覆用テープを使用する方
がよい。(B-III)

◆消毒剤(薬)の管理
Ⅱ-16 消毒用アルコール綿球は、大量に作り置きせず、有効濃度を維持する為、少量
ずつこまめに作成する。(できれば単包にする)(A-II)
Ⅱ-17 消毒用アルコール綿球などの容器は、定期的に洗浄、消毒し、乾燥したのち再
利用する。(A-III)
Ⅱ-18 部屋に備え付けの手指消毒液のボトルは、注ぎ足し、詰め替えによる連用はし
ない。(A-II)
Ⅱ-19 消毒薬は、蒸散、希釈などを考慮しつつ、指定された有効濃度で用いる。(A-II)

by internalmedicine | 2009-02-16 15:08 | 感染症  

ある日突然、検査標準値が変わる ・・・ 紙切れ一枚の説明だけ

医療検査のメーカーや取扱店てのはこの程度の認識なのだろう

末端の医療機関や従事者、患者に多大なる影響があるというのに・・・

ある日突然、検査標準値が変わる ・・・ 紙切れ一枚の説明だけ_a0007242_14273288.jpg



こんなんでも、医者が悪いというのだろう・・・・・・医者に無限責任をとれという黒岩@フジテレビや厚労省悪代官たち

by internalmedicine | 2009-02-16 14:26 | 糖尿病・肥満  

【大臣の鑑】中川財務大臣抗ヒスタミン剤の危険性を身をもって示す

昨日、朝から、日本テレビ系とフジテレビ系が報道してた
NHKは最後まで報道してない・・・NHKの与党への配慮・・・あまねく受信料を徴集するテレビ局としてあるべき姿か?


abc newsでさえ、報道してたというのに・・・
Asleep at the Wheel: Japanese FM Nods Off During G7 Talks
February 14, 2009 6:03 PM(日本時間 2月15日(日)午前8時?



仮に・仮に・仮に・・・風邪薬の副作用ととしても、不見識・・・国の命運がかかる会議に認知機能低下する薬剤を飲むなんて・・・新橋あたりには夜中過ぎこういうしゃべりをするおじさんたちがいっぱいいるような気が・・・

抗ヒスタミン剤の副作用:cognitive impairment  2009年 02月 10日


ぜひ、中川大臣、薬剤の危険性、おそらく総合感冒薬中の第1世代の抗ヒスタミン剤について身をもって示したわけだから、今後、国民のため、薬剤注意を喚起していただきたい。家来の厚労省に対して、この薬剤の使用差し控えを要求すべきだろう・・・(ホントなら



ロイターに”逝ってる顔”と表現される始末
UPDATE 2-Japan finmin denies drunk at G7, faces call to go
Mon Feb 16, 2009 12:13am EST
http://www.reuters.com/article/companyNewsAndPR/idUST22909120090216



「風邪薬効きすぎた。酒飲んでない」中川大臣が釈明
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/index.html?now=20090216091254
中川財務・金融担当大臣は、G7=主要7カ国財務大臣・中央銀行総裁会議終了後の記者会見でやり取りが不明瞭だったことについて、「風邪薬が効き過ぎた」と釈明しました。

 中川財務・金融担当大臣:「あの時は緊張が終わって、若干風邪をひいていたので、風邪薬がガーと効いてきたというのが正直なところで…、決してお酒を飲んでG7には臨みません」「(Q.お酒でああなった訳ではない)全然。そりゃ、あそこではお付き合いで飲みますけど…、私は結構(お酒は)強いかなと思うけど…」「(Q.会見の前にもお酒を飲んでいた)会見の前には飲んでいません」「(Q.会見が終わってから)はい。緊張していましたから」
 中川大臣は16日朝にこう述べ、G7終了後の記者会見で対応が不明瞭だったのは「風邪薬を多めに飲んで薬が効き過ぎたからだ」と釈明し、会見前の飲酒については否定しました。大臣によると、風邪はまだ治っておらず、16日も体調が優れないということです。




中川財務相に「深酒」疑惑 G7会見で“迷言”連発
http://www.excite.co.jp/News/politics/20090215/Kyodo_OT_CO2009021501000408.html
 【ローマ15日共同】中川昭一財務相兼金融担当相が、先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)閉幕後に行った14日の記者会見で、日銀の現在の政策金利を言い間違えるなど“迷言”を連発。ろれつが回らなくなったり目を閉じる場面もあったことから、外国メディアの記者らから「深酒」や「居眠り」を疑われた。財務相同行筋は「今まで見た中で一番ひどかった」とはらはらした様子だった。



http://www.excite.co.jp/News/politics/20090216/20090216E10.067.html
2009年2月16日 13時30分 ( 2009年2月16日 14時10分更新 )
<中川財務相>陳謝、「機内で風邪薬、酒も…相乗効果で」
 中川昭一財務相は16日午後、国会内で記者団に対し、ローマで行われた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)終了後の記者会見で、時折、ろれつの回らない口調でやりとりしたことについて、「風邪薬を(ローマに向かう)飛行機の中で飲んだ。それが多めになってしまったことが原因。酒も飛行機で飲み、その相乗効果で誤解を招いたのは事実で申し訳ない」と陳謝した。同時に「会見前には飲んでいない」と強調した。

 自らの進退問題については「それは首相が判断することだ」と語った。

 この問題で、河村建夫官房長官は16日朝、中川氏から電話で事情を聴取し、「自己管理に努めるように」と注意した。河村氏は同日午前の記者会見で「極めて遺憾だ。風邪薬、体調、疲れなどが一体となって出た結果だと思う」と述べた。

 中川氏は先月の衆院本会議で行った財政演説で26カ所を読み間違え、議事録を訂正。この際も「飲酒が原因ではないか」と指摘されたが、政府高官は「腰痛の薬が原因だろう」と説明していた。【清水憲司、坂口裕彦】



「痛み止めで、cognitive impairmentを生じる」と、日本の政府高官が述べている・・・麻薬系鎮痛剤で使用してたのだろうか?もし、NSAIDsやアスピリンが原因でcognitive impairmentを生じたらなら、是非、症例報告として、発表願いたい。

andoxidative status改善薬として、NSAIDSが考慮された事もあるわけだし・・・なかなか興味深い話題提供になると思うのだが・・・

by internalmedicine | 2009-02-16 12:24 | くそ役人  

世界初のIPF薬剤として紹介:Nature Reviews Drug Discovery

プレスパ(塩野義)について、特発性肺線維症初めての薬剤
として紹介されている。

世界的にはどういう状況の薬剤としてとらえられているか興味深いので・・・

InterMune側は、CAPACITY trials (http://www.capacitytrials.com/wt/page/index)がInterMune社主導でなされているとのこと、プライマリエンドポイントは、72週の肺活量で、今年初めに発表されるという・・・2009年FDA認可を目標にしている。

過剰な期待されると困る薬剤・・・オーファンドラッグ扱いでもあり、全例報告薬剤で、その患者説明は充分になされるべきであろう。唯でさえ、この間質性肺炎・肺線維症は、その疾病の難しさや、急変が多いため、トラブルを抱え込む、疾患である

Regulatory watch : First drug for idiopathic pulmonary fibrosis approved in Japan
Nature Reviews Drug Discovery 7, 966-967 (December 2008)
塩野義とInterMuneは、pirfenidone (Pirespa)が日本で idiopathic pulmonary fibrosis (IPF)治療として初めて商業的に承認されたとアナウンス。塩野義は日本で改札され、日本、台湾、韓国での権利取得し、InterMuneは現在CAPACITYとして知られているPhase III プログラム実施中である。
IPFに関してFDAやEMEAで特異的に承認されている薬剤はない。そのため、コルチコステロイドや免疫抑制剤主体の治療が標準的治療となっているが、IPF進行予防としては限定的ベネフィットしかない。
しかし、いくつかの薬剤が現在検討されている (Curr. Opin. Pharmacol. 6, 284–292; 2006), 。

PRX-08066 (EPIX Pharmaceuticals)5-HT2B receptor antagonistDiscovery
Cintredekin besudotox (NeoPharm)‡Chimeric human IL13 conjugated to a genetically engineered Pseudomonas exotoxinDiscovery
Roflumilast (Nycomed)§PDE4 inhibitorPreclinical
FG-3019 (Fibrogen)Anti-connective tissue growth factor human mAbPhase I
GC-1008 (Genzyme/MedImmune)TGF-beta human mAbPhase I
Treprostinil (United Therapeutics/Aradigm)Prostacyclin analoguePhase I
BIBF-1120 (Boehringer Ingelheim)VEGF, FGF and PDGF receptor inhibitorPhase II
Interferon-alpha (Amarillo Biosciences)Interferon-alpha ligandPhase II
Tetrathiomolybdate (Adeona Pharmaceuticals)parallelCopper chelating agentPhase II
QAX-576 (Novartis)IL13 modulatorPhase II




抗炎症性薬剤や抗線維化、免疫modulatorなどを含む。
Pirfenidoneはコラーゲン合成を抑制し、 profibrotic cytokine 産生をdownregulateし、線維芽細胞増殖をブロックすることでIPFの特性に対処できる薬剤ということである。
pirfenidoneは塩野義の第3相試験では肺活量減少というプライマリエンドポイントに合致した結果が報告され、IPF薬剤開発のkey challengeは線維化プロセスの可逆的変化だり、安全性である”とRon du Bois(National Jewish Health, Denver, Colorado, USA,、co-chair for the CAPACITY trials steering committee.)は述べている
しかし、塩野義の治験(未出版)にあるごとく、肺機能低下減少率を改善する以上の薬剤は今のところ期待できないとも述べている。

参加ストレスはIPFと関与し、N-acetyl cysteineが、免疫抑制剤レジメンを加えることで、肺機能低下率を減少させるという報告(Phase III trial (N. Engl. J. Med. 353, 2229–2242; 2005) )があり、pirfenidoneは抗酸化活性をもつという。

2つの小分子の活性が興味深く、より抗酸化治療として効果的かもしれない(注. ←・・・具体的分子名は書かれていない)




by internalmedicine | 2009-02-16 08:52 | 呼吸器系