2009年 06月 02日 ( 3 )

 

糖尿病リスク推定・2モデル

食後2時間の血糖をはかることなく、糖尿病リスクの高い対象者を抽出するシステムを構築しようとしたもの
Two Risk-Scoring Systems for Predicting Incident Diabetes Mellitus in U.S. Adults Age 45 to 64 Years
Ann. Int. Med. 2 Vol. 150 (11) Pages 741-751 Jun. 2009


ウェスト径を含むベーシックスコアリングシステム(10-35点)
・母親の糖尿病(13点)
・高血圧(11点)
・父親の糖尿病、短躯、黒人、55歳以上、体重増加、頻拍、喫煙(それぞれ≤8点)





発展型スコアリングシステム
・血糖(6-28点)、ウェスト径(5-21点)、母の糖尿病(8点)
・中性脂肪、黒人、父の糖尿病、LDLコレステロール、短躯、高尿酸、55歳以上、高血圧、頻脈、アルコール非使用(≤7点)





ベーシックスコアリングシステムは、サンプルにて、10年での糖尿病頻度 8.7%、 15.5%、 24.5%、33.0%となる。発展型では、3.5%、 6.4%、 11.5%、 19.3%、 46.1%。



ROC解析:ARIC研究3142名の成人サンプリング
DESIR clinical diabetes risk score
ARIC-derived enhanced system
Framingham simple clinical mode(ARIC = Atherosclerosis Risk in Communities; DESIR = Epidemiologic Study on the Insulin Resistance Syndrome)


本文に書かれているが、今後の課題は、異なるpopulationで用いることができるか?応用を広く適用できるかというもの。

by internalmedicine | 2009-06-02 14:39 | 糖尿病・肥満  

食道内圧・筋電図検査にくらべ、胸腹運動指標では、中枢型無呼吸の過剰診断につながる

PSG検査だと確かに中枢型無呼吸(CSA)と過剰診断している・・・と、実感がある、そんなに、CSAが有るはずないのに・・・と。

Distinguishing Obstructive From Central Sleep Apnea Events
Diaphragm Electromyogram and Esophageal Pressure Compared
CHEST May 2009 vol. 135 no. 5 1133-1141

無呼吸中の食道内圧変動とEMGdiの平方・根平均(± SD) は良好な相関(0.89 ± 0.10)
非calibrate呼吸インダクタンス・プレチスモグラフィー診断による中枢型無呼吸の1/3はPesもしくはEMGdiで確認できない
PesとEMGdi診断数の差はない (1,319  vs  1,293; p > 0.01)

by internalmedicine | 2009-06-02 10:06 | 呼吸器系  

引っ越し回数と自殺企図・自殺完遂は相関:子供への影響大

現代社会において、引っ越しを多くする人たちがいるが、大規模住民研究では引っ越し回数の多いひとのメンタルな健康への影響の報告は限られている。
頻回に引っ越しをすることによる子供や思春期の子供の自殺企図・自殺完遂リスクの影響を評価した研究。

requent Change of Residence and Risk of Attempted and Completed Suicide Among Children and Adolescents
Arch Gen Psychiatry. 2009;66(6):628-632.

自殺企図リスクの増加は住所変更数と相関し、明らかに、両依存的傾向が見られ、発腰回数が多いほど、自殺企図の回数が増える。

この傾向は、寄与要素(i.e. 第何子か、誕生場所、父親との関係、生下時親年齢)補正後も同様

子供の精神的合併症、母・父がいないこと、両親の精神的疾患既往補正後もやや減衰するも、まだ有意。

この相関は、転居時の性別や年齢で補正されない。


自殺完遂の解析でも同様に、転居数と自殺完遂と同様の相関


子供の頃の引っ越しは、学校を含め、新しい環境へなじめない場合、心理的に大きなインパクトをもたらす。
転勤の多い職種の人たちにとっては、その子供の心理的影響は大きな関心事だろう。異質者への抵抗やいじめってのは子供の世界では普通で、逆に、転居が普通の地域、転居者の多い地域等の子供は引っ越し者慣れしてて、互いにうまくいっているという話も聞いたりする・・・そういった子供たちの心的機序に親や教師がもう少し配慮してくれればと思うことも・・・ある。


若年男性の自殺の多くは8歳時点での心的病態で予測できる・・・小児期心理病態の重要性 2009-04-07


小学生の頃の心理的な瘢痕は思春期・青年期に引きずる・・・ことを考えれば、社会ももう少し、引っ越しの子供への影響を配慮すべきだろう。

by internalmedicine | 2009-06-02 09:10 | 精神・認知