2009年 06月 05日 ( 5 )

 

微小粒子状物質 PM2.5と入院の関係

日本の場合、微小粒子状物質:PM2.5に関して、東京都を除けば、かなり消極的・・・トヨタに日本の政治が支配されているからなのか・・・社会保障諮問会議をトヨタ・奥田にしきらせ、医療費増加させている犯人に施策を任せている・・・麻生総理ということにならないか?


地域特異的な短期的PM2.5、バナジウム、元素状炭素、ニッケルPM2.5は、心血管・呼吸器系入院、は統計学的に有意な相関を持つ。

Hospital Admissions and Chemical Composition of Fine Particle Air Pollution
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 179. pp. 1115-1120, (2009)


内科開業医のお勉強日記 : 大気中微小粒子状物質対策で、住民5ヶ月余命延長 2009年1月22日
COPD患者における室内空気汚染の影響  2007-08-24

by internalmedicine | 2009-06-05 11:59 | 環境問題  

喘息:自宅排気ガスリスク

トヨタやキヤノンが社会保障全般に眼を光らせて、情報操作しているので、以下の、喘息にかかわる、排気ガスの住居内リスクやコピーカーボンなどの職業上のリスクは表に出てこないだろう・・・と皮肉を述べておく。

Vehicle exhaust outside the home and onset of asthma among adults
Eur Respir J 2009; 33:1261-1267
前向きコホート:喘息・成人発症喘息累積頻度と自宅の車の排気ガス濃度の検討
Respiratory Health in Northern Europe cohort の3つのスウェーデンの市で検討
大きな道路<50mをより単純な暴露指標として用い、3609名の、107の発症事例分類と、偶発的ケース55例

喘息発症、偶発的ケースで、NO2濃度 10μg・–3あたりのオッズ比 1.46(95% 信頼区間 (CI) 1.07–1.99)、 1.54(95% CI 1.00–2.36)で、は共役因子補正後も有意差を維持

喘息とNO2の相関は性別、hay fever、喘鳴により補正されない。
喘息発症リスクもまた有意に大きな道路近接住居と関連

現行の研究にて、自宅外の車の排気ガスレベルの増加に伴い成人の喘息発症・偶発頻度増加する



子供の場合は親の喘息要素補正してしまうとわからなくなってしまう( Environ Health Perspect. 2006 May;114(5):766-72.


職業性喘息に関して、成人発症の16.3%ほどの関与が考えられている(BMC Pulmonary Medicine 2009, 9:7 )。


職業性のなかに、コピーカーボンなども含む(Environ Health Perspect. 2007 Jul;115(7):1007-11. )可能性や

by internalmedicine | 2009-06-05 10:57 | 呼吸器系  

腸炎熱治療にいまのところフルオロキノロンが第一選択

Enteric Feverというのは、チフス菌によって起こる急性感染症で、 腸炎熱とされている。

チフス、パラチフスに対するフルオロキノロンと他の抗生剤比較の20のRCTで、成人の臨床的再発に対する効果はクロラムフェニコールよりフルオロキノロンが良好であった。小児に関してデータが限定的で、薬剤抵抗性が通常ない地域では腸炎発熱の治療としてベストであると判断された。

A comparison of fluoroquinolones versus other antibiotics for treating enteric fever: meta-analysis
BMJ 2009 338: b1865



しかし忘れてはならないのは、感染流布しており、薬剤抵抗性のある地域での、ワクチンの有効性である


日本では、”ワクチン接種禍”ということで、1970年  腸チフス、パラチフスワクチンの中止されている。だが、感染多発地域に行くときには配慮が必要だろう。
LASR 海外渡航と腸チフスワクチン (Vol. 30 p. 95-96: 2009年4月号)


腸チフス・ワクチンの有効性と毒性 http://cochrane.umin.ac.jp/JP/jp001261.htm


渡航前には、各国大使館のウェブをチェックしておくと、書かれているところもある。
e.g. 在インド大使館

by internalmedicine | 2009-06-05 09:36 | 感染症  

結腸ファイバーRCT:直腸結腸癌7年フォローアップ 効果の評価判定には長期間必要

直腸結腸ガンのための内視鏡検診がadvocateされ、ランダムトライアル暗視にいくつかの国では組み入れられている。便潜血スクリーニングは直腸結腸ガンの前駆病変(腺腫)発見にはpoorである。ランダム化研究での、内視鏡スクリーニングの定量的評価がなされてなかった。


今回の研究ランダム化研究ITT解析で、6年フォローアップでの直腸結腸ガン死亡率減少効果は有意ではなかった。直腸結腸ガンの累積頻度は検診群・対照群とも同様であった。だが、死亡率リスクは対照群より少なく、全結腸直腸癌より、直腸S状結腸では少なかった。
これは7年フォローアップがあまりに早期過ぎて頻度減少を検知できなかった可能性がある。


7年のランダム化トライアルにて、S状結腸ファイバースコピーとポリープ切除の効果は結果的にその効果は遅れて出現することが分かった。


flexicble sigmoidoscopyのランダム化トライアル:Risk of colorectal cancer seven years after flexible sigmoidoscopy screening: randomised controlled trial
BMJ 2009;338:b1846
55-64歳の55736名の男女(ノルウェー、オスロとTelmark地域)

比較:1回のflexible sigmoidoscopy+1回の便潜血検査(±) vs検診なし

7年の直腸結腸ガン累積頻度の差異はスクリーニング群と対照群でなし (134.5 v 131.9 症例/ 100 000 人年)

ITTスクリーン解析で、直腸結腸ガン死亡率減少傾向はあった(ハザード比 0.73, 95% 信頼区間 0.47 to 1.13, P=0.16)



対照と比較して、統計的な有意な死亡率減少が直腸結腸ガン・直腸S状がんでみられた (ハザード比 0.41, 0.21 ~ 0.82, P=0.011、0.24, 0.08 ~ 0.76, P=0.016)


Cumulative hazard for colorectal cancer in screening and control groups


興味あるのは、 ”Cumulative hazard for rectosigmoidal cancer among attenders compared with control group”の図



観察期間がみじかければ、検診の効果を過小評価することにつながる。

従来、検診にかかるバイアスに関して、以下のことがよく語られている。
レングス・バイアス:検診は成長のゆっくりしたがんを見つけやすく、外来患者のがんに比べ予後が良くなる可能性を示しています
リードタイム・バイアス:がんの成長や進展に関与するもので、検診によって発見された患者は有症状のために外来を受診した患者に比べ、がん発見が早いことから、見かけ上生存率が増加する
http://canscreen.ncc.go.jp/kangae/kangae3.html

他、”ボランティア・バイアス(volunteer bias):非ボランティアよりボランティアを選んでしまうことの偏り”(肺ガン検診の推奨度は最低(Grade I)にもかかわらず、肺ガン検診は続く・・・・日本  2004-05-05

by internalmedicine | 2009-06-05 09:01 | がん  

COPDと腫瘍マーカー:重症度、薬物、肺性心により影響を受ける

COPD患者の腫瘍マーカーの増加は重症度、薬物、肺性心に関連するとのこと

喫煙状態、間質性肺炎、腎疾患、膵疾患などでCEA増加するのは知っていたが・・・

Comparison of Serum CA 19.9, CA 125 and CEA Levels with Severity of Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Medical Principles and Practice Vol. 18, No. 4, 2009
CA19-9、CA125、CEAの血中レベルの検討

Kruskal-Wallis one-way analysis of variance test と Mann-Whitney U test

平均血中CA125,CA19-9は有意にCOPD超重症で、重症、中等症COPD患者に比較して高値である(p = 0.013、p = 0.017 )。
慢性肺性心患者は有意にCEA、CA19-9、CA125高値(p < 0.05)

LABA、テオフィリン使用患者はCA125に関して未使用者に比べ高値である (p < 0.05)

by internalmedicine | 2009-06-05 08:00 | 呼吸器系