2009年 06月 20日 ( 1 )

 

心不全2病型分類支持のFramingham研究

偶発発見心不全地域ベースのコホート横断的観察にてLVEFが温存されているか"減少しているかで心不全を分類化する意味合いを支持し、心不全のタイプの特性により病因論的なもので、病因特異的治療につながるかもしれないというFramingham Heart Study研究結果

Lee DS, Gona P, Vasan RS, et al. Relation of disease pathogenesis and risk factors to heart failure with preserved or reduced ejection fraction: insights from the Framingham Heart Study of the National Heart, Lung, and Blood Institute. Circulation 2009; 119:3070-3077.


De Keulenaer GW, Brutsaert DL. The heart failure spectrum. Time for a phenotype-oriented approach. Circulation 2009; 119:3044-3046



心不全発症の特性から示唆されたことは、preserved ejection fraction (HFPEF) :駆出率正常心不全という病型は、女性、収縮期高血圧、心房細動、虚血性心疾患がないの尤度を有することである。


ejection fraction (HFREF) :駆出率低下心不全は、男性、心筋梗塞既往、左脚ブロック(LBB)、カリウム値高値ということである


エコーによるLVEFが伝統的に新規発症心不全分類に使われているが、疫学・臨床合併特性による別の方法があるのかもしれない。


Framingham Heart Studyのディレクター、Daniel Levy (National Heart, Lung, and Blood Institute, Bethesda, MD)によると、"Understanding the etiology [of new-onset heart failure] may be an important approach to the classification of patients and perhaps to treatment as well,"、すなわち、新規発症心不全の病因の理解は患者の分類と治療に関わると述べている。

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Framingham研究での23年間の心不全は535名、52%が冠動脈疾患と関連し、41%がLVEF >45%で”HFPEF"と分類

HFPEFとしての特性の中で、多変量解析によれば心不全発症時の心房細動がもっとも大きい。
LBBBの存在がHFREFの患者の強いサインであった。

心不全発症後の生存率は二つの病型とも包括的に悪く差がなかった。
5年死亡率は74%で、性差になし


駆出率低下型心不全HFREF患者では、冠動脈疾患が基礎にあることが亜多く、この所見は、左室機能温存型心不全とは異なる病型であることを示唆し、検知・予防に異なるアプローチが必要であろう

by internalmedicine | 2009-06-20 09:55 | 動脈硬化/循環器