2009年 07月 13日 ( 2 )

 

嗅覚低下に、喘息治療薬であるテオフィリンが効く



An open-label controlled trial of theophylline for treatment of patients with hyposmia.
Am J Med Sci. 2009 Jun;337(6):396-406.

312名の嗅覚低下患者を4種のにおいで評価

嗅覚低下が157(50.3%)で改善
嗅覚機能は正常にまで改善したのは34名(21.7%)で、包括的には、10.9%が正常に改善。
しかし、平均検知・認識閾値はどの薬剤レベルでも改善し、平均マグニチュード推定、快不快尺度でも改善
改善は、200,400mgよりも600mg、800mgでより改善。
1度改善すると、治療効果は維持される。



解説記事(Drug Might Restore Sense of Smell ;Study found more than half of patients reported improvement. healthfinder.gov
嗅覚低下症は唾液・鼻粘膜のcyclic nucleotides値を減少させると報告。テオフィリンがそのgrowth factorを増加させ、味覚を改善させることが示唆されていた。cyclic nucleotideは嗅覚細胞と神経組織の増殖因子なのである。cyclic nucleotide-gated cation channel、サイクリックヌクレオチド感受性カチオン(イオン)チャネル(参考:http://homepage2.nifty.com/kurtz3/insect6b.html


亜鉛含有風邪薬("Zicam nasal cold remedy")の嗅覚障害(FDA警告文:亜鉛含有鼻腔内風邪薬による嗅覚消失 | 2009-06-17)も問題となっている。

by internalmedicine | 2009-07-13 10:03 | 中枢神経  

FAMOUS 研究:少量アスピリン潰瘍予防おPPI代替手段としてのガスター:特にプラビックス併用時重要

FAMOUSという割には・・・地味なトライアルだが・・・

PPI(omeprazole)はプラビックスの作用を減弱し、急性冠症候群死亡・入院リスクを増加させる 2009-03-10
・・・とあわせ見ると重要な文献となる・・・

H2受容体アンタゴニストであるfamotidineは、低用量アスピリン服用患者に対する消化性潰瘍やびらん性食道炎に有効であるという、あたらしい研究 FAMOUS(Famotidine for the Prevention of Peptic Ulcers and Esophagitis in Patients Taking Low-Dose Aspirin )結果が判明した。

PPIのclopidogrelとの相互作用に関して、class effectでなく、あらゆる種類のPPIで相互作用がある可能性がある。


PPIsはアスピリン関連の潰瘍の治療・予防に有効であるとされているが、コスト、安全性、clopidogrelとの相互作用のため、その使用に慎重さが必要とされているため、この治験結果は重要な意味づけをもつ


低用量アスピリン服用の30%までに胃出血のリスクがあり、PPIの代替方法として、良好に思われるというエディトリアル。


Taha AS, McCloskey C, Prasad R, et al. Famotidine for the prevention of peptic ulcers and oesophagitis in patients taking low-dose aspirin (FAMOUS): a phase III, randomized, double-blind, placebo-controlled trial. Lancet 2009; 374:119-125.

成人(18歳以上)のアスピリン75-325mg/日±心保護薬剤投与患者に、famotidine 20mg×2/日(n=204)とプラセボ2回(n=200)で比較、12週後内視鏡検査。プライマリエンドポイントは、新規発症胃・十二指腸潰瘍・びらん性食道炎
ITT解析。82名で最終的内視鏡所見を行わず。正常所見と見なした。中断主理由は継続拒否。
12週後、famotidine割り当て比較で、胃潰瘍発症7例(3.4%) vs プラセボ30例(15.0%) (オッズ比[OR] 0.20, 95% CI 0.09-0.47; p=0.0002)、十二指腸潰瘍1例(0.5%) vs 17(8.5%; OR 0.05, 0.01-0.40; p=0.0045)、びらん性食道炎 9例(4.4%) vs 38 (19.0%; OR 0.20, 0.09-0.42; p<0.0001),
famotidine群でプラセボより副事象少なかった(9 vs 15.




NSAID潰瘍予防にH2RAの高用量というのは以前から知られていたと思う。
e.g. Prevention of NSAID-induced gastroduodenal ulcers
PPI+プラビックスの相互作用の問題で、再び、H2RA高用量の予防効果が再びclose-upされてきた。



ガスターといえば、アステラスかぁ・・・骨太指針への日医コメントにみる、与党の開業医いじめの本気度 2009-06-25 ・・・いづれにせよ、日本ではこの用量は許可されてないので、ここの会社の売り上げには直結しないわけで・・・

by internalmedicine | 2009-07-13 09:13 | 動脈硬化/循環器