2009年 07月 15日 ( 3 )

 

変形性膝関節症:過体重・肥満と軟骨容積の関係

Journal Radiology 8月号掲載予定とのこと


Boston University School of Medicine.の放射線科 Frank W. Roemerらの報告で、30ヶ月フォローアップにて20.2%が膝軟骨緩徐な喪失と、4.8%の急激な喪失が認められたという報告で、主な軟骨喪失のリスク要因は、事前に存在する軟骨損傷、過体重・肥満、軟骨関節の破壊・軟骨損傷(半月板)、MRI出見られる重度の障害である。他の要因は関節に沿う膜炎症と関節の異常液産生であるとの報告。

体重増加は急激な軟骨喪失と相関し、BMI1単位毎に11%の軟骨喪失の増加が見られる。
肥満と急激な軟骨喪失の関連は年齢、性別、民族後補正後も存在する。

体重減少が疾患進行を遅らせる最も重要な要素の可能性大。

変形性関節症は最も多い筋骨格系疾患で健康・社会経済的インパクトがこの加齢社会では大きい。

ソース:http://news.yahoo.com/s/hsn/20090715/hl_hsn/excessweightspeedsuposteoarthritis



体重と、変形性膝関節症に関しては、知識としてはよく知られている(American Journal of Epidemiology Vol. 128, No. 1: 179-189 ,1988)


事前にも同様な、肥満・過体重の膝関節軟骨減少への悪化要因に関する報告があった。
 ↓
Obesity and adiposity are associated with the rate of patella cartilage volume loss over 2 years in adults without knee osteoarthritis
Annals of the Rheumatic Diseases 2009;68:909-913
膝蓋骨軟骨は年1.8%(95%CI, 1.4%-2.1%)の減少速度、ベースラインBMI、体重、脂肪総量、脂肪比率増加毎に共役因子補正後も何カツ減少速度増加 (all p<=0.04)。両性とも同様だが、男性の方が幾分か少ない影響の傾向。

体重減少を主眼に置いた指導が、膝関節症に対しても行われるべきであろう。

by internalmedicine | 2009-07-15 14:36 | 運動系  

抗インフルエンザ治療薬:季節型・新型にはリレンザ、その他H3N1/B確定例にはタミフル

「医療の確保、検疫、学校・保険施設などの臨時休業の要請などに関する運用方針」(http://dl.med.or.jp/dl-med/kansen/swine/21chi3_88.pdf)
・通常の季節型インフルエンザと異なり、新型の場合は、自宅療養期間として、「発症した日の翌日から7日を経過するまで・・・できるだけ外出自粛」
・予防投薬は保険診療対象外
・濃厚接触者予防投薬は、基礎疾患を有する者”等”:自治体判断による公費負担、国からの補充はない!
・個々の事情に応じて基礎疾患が無くても医師の判断で予防投薬可能
・4歳以下の幼児に対しては、かかりつけの医師判断で、禁忌などの使用上の注意に留意!
・患者との距離が2mいないでも感染防御(マスクの着用等)がなされていた場合は職務継続可能

基礎疾患のない者に”かかりつけの医師”がいる、いないと設定するのってアホ?
基礎疾患がない場合は、基本的には受診する医療機関が分からない場合、”発熱相談センター”へ、原則としては,“一般医療機関”全てが、”発熱外来機能”をもって対応する。・・・予算措置せず、強引なバカ役人の所業
・基礎疾患を有する場合もかかりつけ医優先なだけであり、一緒。”すみやかに抗インフルエンザ薬”・“重症化事例はPCR実施”と書かれているが、自治体よ、責任持てよ!
・妊婦の場合は、例外で、産科以外に受診させようとしている。
・入院施設に対する施設・人員への配慮無し!・・・やはり想像力のないバカ役人たち





以下、ちょっと古くなってしまったが、避けて通れないので・・・記載

http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ACIP/14896
"Advisory Committee on Immunization Practices"にて「検査陰性であったもインフルエンザを疑い、抗ウィルス薬使用を考慮するなら、zanamivir(リレンザ)を使用すること」と意見一致。

ACIP: Zanamivir Best for All Flu, Including New H1N1
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ACIP/14896


Oseltamivir(タミフル)は、H3N2もしくはBの季節型インフルエンザ検査例で使用すべきである。なぜなら、季節型インフルエンザA1N1の99%超はすでに耐性であると述べている。アマンタジン、リマンタジン、アダマンタンの抵抗性にはばらつきがある。

この推奨は、ちかじかMMWRで報告される予定とのこと

by internalmedicine | 2009-07-15 14:06 | インフルエンザ  

女性ホルモン補充療法と卵巣癌

閉経後ホルモン補充療法が卵巣癌リスク増加をもたらすというエビデンスが存在した。
MorchらはDenmark国内のデータ解析にて、閉経前後時期と閉経後女性で卵巣癌リスクについての評価を行い。ホルモン補充療法既往のない人に比べ、上皮性卵巣癌のリスク増加を認めた。使用期間・剤形、レジメン、estrogen使用量、progestinのタイプ、投与ルートによる差はない。

Hormone Therapy and Ovarian Cancer
JAMA. 2009;302(3):298-305.
平均8.0年フォローアップ(730万人年)、3068偶発卵巣癌発生
ホルモン治療既往無し女性と比較して、現行使用者の卵巣癌リスクは1.38(95%信頼区間[CI], 1.26-1.51)、上皮性卵巣癌 1.44(95% CI, 1.30-1.58)



閉経後ホルモン補充療法で痴呆のリスク  2004-06-24
閉経後ホルモン補充療法中止後の乳ガン発症の明確な減少効果 2009-02-05

偏った医療情報を広めようとする産経・NHK:ホルモン補充療法・インフルエンザ予防  2009-03-07

by internalmedicine | 2009-07-15 14:02 | がん