2009年 07月 17日 ( 3 )

 

INSPIREトライアル:インターフェロンγ-1b 特発性肺線維症への治療推奨できず?

軽症・中等呼吸機能障害患者のサブグループに関するこれまでの報告と異なるが、インターフェロンγa-1b治療推奨できないという結論

NCT00075998のsecond interim analysis

Effect of interferon gamma-1b on survival in patients with idiopathic pulmonary fibrosis (INSPIRE): a multicentre, randomised, placebo-controlled trial
the INSPIRE Study Group
The Lancet, Volume 374, Issue 9685, Pages 222 - 228, 18 July 2009

by internalmedicine | 2009-07-17 09:56 | 呼吸器系  

新型インフルエンザ流行に関する大衆認識、大衆不安、行動変容の関連

桝添はなぜか一般大衆から総理大臣候補と噂されるほど高評価のようだが・・・新型インフルエンザでの騒ぎをみるにつけ、個人的には???・・・と。

何か問題あると、すぐ現場に責任転嫁・・・うまくいった部分がすこしでもあればすべて自分のおかげ・・・一番の問題は、”財務省の杉本和行次官”がまず予算措置せずと公言したことに何の反論もせず、結局新型インフルエンザに関してドラスティックな国家的財務対策がおこなわれてないことだろう(参照:新型インフルエンザ 流行地域情報と添付文書改訂を早く! 2009-05-18  )
診療拒否と騒ぐ、毎日新聞 2009-05-05
【診療拒否騒動・マスコミ捏造】桝添厚労大臣のコメントを正しく報じないマスコミ?  2009-05-16

・・・結局、官僚主義ど真ん中の、小ずるい男としか、私には思えないのだが・・・・

首相官邸:マスク使用の指導は穏当だが、個別症例の診断確定にはPCR法は使わせない!という総理の意気込み  2009-05-22




もう一つの大きな問題は、自称authorityたちのマスコミでの暴走・・・マスクなどをさせないとする元保健所長や東大から横滑り官僚(マスク予防問題:一人のお馬鹿の発言を利用してミスリードする産経新聞)などは、啓発すべきところを啓発せず、国民に混乱をもたらした大罪の責を負うべきだろう。

BMJに掲載論文は、新型インフルエンザ、いわゆるブタインフルエンザ(外国メディアも、一部医学系ジャーナルも”Swine flu”の記載復活の動き・・・)に対する広報の重要性、すなわち正しい認識をもつことがその個別感染対策行動につながるという報告である

いわゆる“ブタインフルエンザ”からのリスク減少させ、政府施策やリソースについて周知する、特異的アクションについての広報努力を支持する報告で、流行が”over-hyped"(過剰宣伝)されることの認識に取り組むことは困難だが、価値あることである。民族間に流行への異なる対応があるか追加研究が必要。

Public perceptions, anxiety, and behaviour change in relation to the swine flu outbreak: cross sectional telephone survey
BMJ 2009;339:b2651
“ブタインフルエンザ故に・・・直近4日間”推奨された行動変容を行ったという回答が37.8%(n=377)で、4.9%(n=49)は、あらゆる回避行動を行ったと回答。
個人詳細、不安補正にて、推奨された変化は、“ブタインフルエンザは大事な問題であるという認識”と相関した。
感染リスクは高リスクであり、長い間流行が続くこと、権威者は信頼できること、良好な情報が与えられているとうこと、人々は感染リスクコントロールできるということ、特異的行動がリスク減少に役立つということがその大事であるという認識としている。
流行について不明確であること、流行が大げさであると信じ込んでいることはその行動変容変化の低さと相関した。
最強力な行動変容予測因子は民族性であり、マイノリティーはより推奨された変化を行い (オッズ比 3.2, 95% 信頼区間 2.0 ~ 5.3)、より感染回避行動を実行している(4.1, 2.0 ~ 8.4)。



雑音を発する自称権威者たち、不安をあおるマスコミを黙らせることは困難

医療系スポークスマンを設置する意見や、必ず公的推奨と反する情報を提供する場合でも必ずその推奨を報道するべきとするようなメディアのルールの確立が必須だろう。

by internalmedicine | 2009-07-17 09:32 | インフルエンザ  

QRISKスコア:英国コホートに基づく心血管疾患スコア Framinghamより良好予測

Framingham based primary cardiovascular risk calculator:http://www.patient.co.uk/showdoc/40000133/

QRISK®2 cardiovascular disease risk calculator:http://www.qrisk.org/



以下の論文の結論は、
QRISK cardiovascular disease risk equationは、 Anderson Framingham equationより、UKでの心血管疾患・高リスク・ポピュレーションを同定に改善をもたらす。QRISKは10年の心血管疾患リスクを過小評価するが、過小予測に関してはAnderson Framinghamより少ない。


An independent external validation and evaluation of QRISK cardiovascular risk prediction: a prospective open cohort study
Gary S Collins, Douglas G Altman
BMJ 2009;339:b2584

図1 心血管疾患10年リスク( QRISK と Framingham risk equations)




図3 Kaplan-Meier予測・観察 QRISKとFramingham risk equationの5年齢幅毎の10年リスク




QRISK,は、新しい多要素心血管疾患リスク予測アルゴリズムで、UKで開発されたもの
2007年7月に発表され、QRISKは、従来の心血管リスク要素、(1) 年齢、 (2) 性, (3) 収縮期血圧, (4) 喫煙状態, (5) 血中コレステロール/HDL比は従来のFraminghamリスク計算式に組み込まれているものを含み、さらに、 (6) body mass index, (7) 心血管疾患家族歴, (8) 社会的孤立:social deprivation (Townsend score), (9) 降圧治療を含む。事前存在の糖尿病診断の存在、心電図左室肥厚所見はFraminghamに含まれるがQRISKからは除外。


でも、こういう報告っては後出しじゃんけん的・・・どのようにも、スコア修正できるし・・・いろんな条件で、たとえば他国で検討してみてみないとなにも・・・

by internalmedicine | 2009-07-17 08:29 | 動脈硬化/循環器