2009年 07月 21日 ( 4 )

 

線維筋痛症:ハイドロセラピーのメタアナリシス

hydortherapy: (水や鉱泉に患部を浸してする)水治療法、下記メタアナリシスは温泉、バルネオテラピー(balneo therapy)、タラソテラピー( thalassotherapy)やハイドロセラピー・パッキング・compressなどを含む検討である。

あまりに対象手技が広いため、結局、心理的要素が大きいという傍証になってしまったのでは・・・

Efficacy of hydrotherapy in fibromyalgia syndrome—a meta-analysis of randomized controlled clinical trials
Rheumatology, doi:10.1093/rheumatology/kep182


FMSに対するhydrotherapy(spa-, balneo- and thalassotherapy, hydrotherapy and packing and compresses) のRandomized controlled trials (RCTs)


痛みやHQROLに関して短期的ベネフィットを有し、方法論的な弱さに基づく、過剰評価リスクの可能性が、小規模研究において存在する。



”ハイドロセラピー”をググるとかなり変なサイトが・・・ごっそりと・・・検索される

ハイドロセラピーは、Quack Medicineの一群の一つとして扱われており(http://www.collectmedicalantiques.com/quack.html)、なぜか腸洗浄やデトックスと結びついているようだ。

”pain hydrotherapy"、"colon hydrotherapy"などサブタイプがあるようだが、このレビューは一括して検討されている。後者の副事象として、腸膿瘍などが報告されているようだ(The Lancet Infectious Diseases, Volume 5, Issue 8, Pages 527-527

タラソテラピーの脳性小児麻痺への報告は,温暖環境・社会的インターラクションなどが大きな役割を示す(Acta Paediatr. 2009 Apr;98(4):670-4. Epub 2008 Nov 11.)らしい。海水中のミネラルがどうのこうのという説明をする人がいるが・・・目の前に証拠を見せていただいたことが無く・・・その人の妄想と今のところは考えざる得ない。

by internalmedicine | 2009-07-21 11:49 | 運動系  

2009年室内空気質(IAQ)ガイドライン:湿気とカビ

2009 WHO Guidelines for Indoor Air Quality – Dampness and Mold
http://katysexposure.wordpress.com/2009/07/19/2009-who-guidelines-for-indoor-air-quality-dampness-and-mold-2/

微生物環境は室内空気汚染の鍵要素である。多数の細菌や真菌、特に糸状菌(mould)が、湿潤環境で増殖しやすい。

建物内湿気と生物学微生物との関連に関して特異的エビデンスの包括的レビュー

レビューでは、最も重要な影響は、呼吸器症状・アレルギー症状・喘息・免疫系への変動を含むと結論、カビの存在の確認、室内増殖コントロール測定が重要と述べられ、WHOガイドラインがこのレビューをベースに作られたということ

健康副事
象を防止できる最も重要なことは、湿気と床の表面の微生物増殖予防と建物の構造であるとしている。


Read full story from katysexposure.wordpress.com

by internalmedicine | 2009-07-21 09:45 | 環境問題  

FDA:ゾレア使用に関する心発作・卒中リスクに関する注意喚起

Xolair(omalizumab)に関して心発作、心拍リズム異常、心不全、卒中のリスク増加の報告に関する安全性レビュー開始

FDA Investigating Safety of Asthma Drug Xolair
Injected medication may be linked to higher risk of heart attack, stroke, agency says
Posted July 16, 2009


2年前、アナフィラキシーショックとの関連は述べられているが、今回は、Evaluating the Clinical Effectiveness and Long-Term Safety in Patients with Moderate to Severe Asthma (EXCELS) トライアルの検討により派生された問題提起と言える。
ゾレアは本来吸入ステロイドでコントロール不良者に対する注射薬剤で、このトライアルは、5000名の投与患者と2500名の非投与者の比較である。


現時点で使用中止の指示をFDAは行ってない。しかし、心発作や卒中に対する可能性を含め注意点を喚起している。
この研究結果は2012年までには期待できない。FDAはゾレア使用に関して心発作と卒中に関する注意喚起という次第

by internalmedicine | 2009-07-21 09:11 | 呼吸器系  

日本東洋医学会 漢方治療エビデンスレポート 2009

東洋医学、西洋医学と二分割するのではなく、互いに検証しあう必要性に関し、議論はないと思う。東洋医学会が真正面から検討してくれていることは実に喜ばしい。

日本東洋医学会 EBM特別委員会
http://www.jsom.or.jp/medical/ebm/index.html


メタアナリシス1つのみと、まだまだという感想は持つが・・・文献の質検討もなされているようだ。
この方面の臨床研究は、出版バイアスが最大の問題というのは、いつも思うことであるが・・・否定的結果も必ず出版され評価されるべきである。あと、副事象に関する検討が論文一般に不十分という印象をもつ。

“EBM漢方” 感想文  2004-07-04
" 体に優しい漢方"・・・ミスリードにならないのか?  2008-10-27

by internalmedicine | 2009-07-21 08:46 | 医療一般