2009年 07月 22日 ( 3 )

 

PHS 1研究解析 : 心不全生涯リスク減少に5つの要素

修正可能なlifestyle要素と心血管健康状態の相関に着眼した研究が前項とともに2つJAMAに記載

Djoussé らはPHS Iデータ解析にて健康ライフスタイル習慣と心不全生涯リスクの相関を検討
非喫煙、定期的運動、軽度アルコール摂取、適正体重維持、シリアル、果物・野菜摂取は男性医師の心不全生涯リスク低下と相関したという報告
Relation Between Modifiable Lifestyle Factors and Lifetime Risk of Heart Failure
Luc Djoussé, MD, ScD, MPH; Jane A. Driver, MD, MPH; J. Michael Gaziano, MD, MPH
JAMA. 2009;302(4):394-400.



男性は生涯において約5分の1の確率(21.2%)で心不全となるが、健康なライフスタイル4つ以上まもれば、10分の1(10.1%)になると言えると著者ら

前者の研究はPHS I(1982-2008)の20,900名の健常男性のデータからで6つの修正可能なライフスタイル要素である、体重、喫煙、運動、アルコール摂取、朝食シリアル、フルーツ・野菜摂食に関して評価。平均22.4年フォローアップで、1200の心不全新規発症(5.7%)、4,999名の死亡確認(23.9%)
健康的なlifestyle4要素どれも遵守しない参加者に比較して、4つ以上の要素を遵守する場合は、心不全、糖尿尾病の発症リスク低下させる。心不全生涯リスクは40歳で13.8%で、、70歳、80歳までコンスタントに維持で、生涯リスクは10.6%。高血圧なしのひとより高血圧男性は、約2-4%高い。
正常体重、非喫煙者、定期的運動、適度なアルコール、朝食シリアル、果物・野菜摂取は、不適切な行為を続けるのに比較して、心不全生涯リスクを減少させる。
健康的なライフスタイル要素は、心不全生涯リスクと逆相関。

by internalmedicine | 2009-07-22 10:14 | 動脈硬化/循環器  

lifestyleと高血圧:NHS II研究

Formanらは、NHS II データ解析にて、低リスクlifestyle要素と高血圧発症リスクの相関評価。修正可能要素:BMI25未満、日々の運動、健康食要素が有意な事故報告高血圧頻度低下と相関した。


Diet and Lifestyle Risk Factors Associated With Incident Hypertension in Women
John P. Forman, MD, MSc; Meir J. Stampfer, MD, DrPH; Gary C. Curhan, MD, ScD
JAMA. 2009;302(4):401-411.

by internalmedicine | 2009-07-22 10:13 | 動脈硬化/循環器  

CSFバイオマーカーで初期アルツハイマー病を予測できるか?

MCIのうちに、その後のアルツハイマー病(AD)発症予測ができるか?
ADの病理的hallmarkerは、タウ蛋白からなるニューロンの細胞内神経原線維変化であり、原繊維内のシナプス毒性βアミロイド(Aβ)ペプチドの細胞外沈着である。ニューロンの変化はまた、認知症発症しない老人でも見られ、その発症に関して先行性病的所見ではないかと議論がなされている。一方、γ-とβ-secretase inhibitorやワクチンレジメンの開発が急で、早期診断の重要性が高まっている。


で、客観的バイオマーカーで発症予測ができないか・・・という話


先行研究
Association between CSF biomarkers and incipient Alzheimer's disease in patients with mild cognitive impairment: a follow-up study
The Lancet Neurology, Volume 5, Issue 3, Pages 228 - 234, March 2006


今回多施設研究

CSF Biomarkers and Incipient Alzheimer Disease in Patients With Mild Cognitive Impairment
JAMA. 2009;302(4):385-393. :フルテキスト


多施設前向きコホート研究で、Mattssonらは、いくつかのアルツハイマー疾患CSFバイオマーカーの正確性を評価し、βアミロイド1-42、総タウ蛋白、リン酸化タウはアルツハイマー初期とMCI患者で予測余韻となることが判明。これら3つのCSFバイオマーカーは、中央値3年経過フォローアップにおいて、良好な正確性を示した。

しかし、バイオマーカーに基づくアルツハイマー病予測は、担肢節研究で報告されたより、正確性が低く、アッセイにおける施設間のばらつきが認められた。

8ヶ国12施設で、750名のMCI、529名のアルツハイマー病、304名の健常者
フォローアップ中、271名がMCI、11%の年間発症と判断



Figure 1. Percentage of Patients With MCI Who Developed Alzheimer Disease by Quintiles of CSF T-Tau and CSF Aβ42/P-Tau Ratio


アルツハイマー病発症AUR解析にて3つの蛋白値
* Beta-amyloid1-42: 0.78 (95% CI 0.75 to 0.82)
* Total tau: 0.79 (95% CI 0.76 to 0.83)
* Phosphorylated tau: 0.76 (95% CI 0.72 to 0.80)



Figure 2. Scatterplot of Cerebrospinal Fluid (CSF) Aβ42:P-Tau Ratio and CSF T-Tau in Patients With Alzheimer Disease and Controls


アルツハイマー病と後にアルツハイマー病に移行したMCIは。β-amyloid1-42は対照群の約半分。総・リン酸化タウ蛋白は、雑に言えば約二倍。

アルツハイマー病への発症予測において、感度は83%(95%CI 78-88%)で、特異度72%(95% CI 68%-76%)
以前の137名の患者の単一施設研究の約10%ポイント低下における診断予測価値より低かったが、患者のスペクトラムの狭さにより、過剰なリスク診断正確性を導いていたのかもしれないと著者らは述べている。

by internalmedicine | 2009-07-22 08:57 | 精神・認知